2026年8月5日更新
CVE-2026-11645は、Google Chrome 149.0.7827.103で修正されています。2026年8月時点のChromeは150・151など、これより新しい版へ進んでいます。現在は特定の古い149系へ合わせるのではなく、「Google Chromeについて」を開き、利用できる最新版へ更新して再起動してください。
2026年6月、Google ChromeのV8に関する脆弱性CVE-2026-11645の修正版が公開されました。Googleは公開時点で実際の悪用を確認していました。
一般利用者が行う対策は、Chromeを修正版またはそれより新しい版へ更新し、再起動を完了することです。本記事では、攻撃の再現方法や悪用の技術手順は扱いません。
仕事や家庭でChromeを使っている方は、次の手順で更新状況とバージョンを確認してください。
今回のポイント
- CVE番号:CVE-2026-11645
- 対象:Google ChromeのV8
- 公開時の重要度:High
- 状況:Googleが実際の悪用を確認
- 修正版の目安:149.0.7827.103以降
- 一般利用者の対策:Chromeを最新版へ更新し、再起動する

この脆弱性は、未更新のChromeでWebページを閲覧した際に影響を受ける可能性がある問題です。リンク先を見分ける対策だけに頼らず、ブラウザー本体を修正版へ更新することが重要です。
なぜChromeの更新が重要なのか
Chromeは、メール、クラウドストレージ、ネットバンキング、業務システム、Microsoft 365、Google Workspaceなど、多くのサービスを利用する入口です。
そのため、実際の悪用が確認された脆弱性では、「不審なサイトを開かなければ大丈夫」と考えるだけでなく、ブラウザー本体を更新することが重要です。特に業務用PCは更新を組織で管理している場合があるため、利用者が更新できないときはIT担当者へ確認してください。
CVE-2026-11645とは
CVE-2026-11645は、ChromeでWebページ上のJavaScriptを処理するV8に関する脆弱性です。GoogleはChromiumの重要度をHighとし、公開時点で実際の悪用を確認していました。
一般利用者が脆弱性の仕組みを再現したり、危険なページで動作を試したりする必要はありません。未更新のChromeを使い続けず、修正版へ更新することが対策です。
NVDでは、149.0.7827.103より前のChromeが対象として整理されています。2026年8月時点では、150・151など、それより新しい版を使用していれば、この修正を含みます。

出典:Google Chrome Releases:CVE-2026-11645を含む安定版更新、NVD:CVE-2026-11645
Chromeを更新して再起動する

Windows・Mac・Linuxでの確認
- Chromeのアドレスバーへ
chrome://settings/helpと入力する - 「Google Chromeについて」画面で更新の完了を待つ
- 「再起動」ボタンが表示されたら、入力中の内容を保存する
- Chromeを再起動する
- 同じ画面をもう一度開き、バージョンと「Chromeは最新の状態です」という表示を確認する
メニューから開く場合は、右上の︙からヘルプ、Google Chromeについての順に進みます。
2026年8月4日にGoogleが案内した安定版は、Windows・Macが151.0.7922.75/.76、Linuxが151.0.7922.75です。配信は段階的に行われるため、この記事の番号へ手動で合わせるのではなく、自分の端末で提供される最新版へ更新してください。
Google Chrome Releases:2026年8月4日の安定版
「Chromeは自動更新だから大丈夫」とは限らない

Chromeは基本的に自動更新されます。
しかし、次のような場合は更新が完了していないことがあります。
- Chromeを長時間開きっぱなしにしている
- PCを再起動していない
- 会社のPCで更新管理されている
- 管理者権限の都合で更新が止まっている
- セキュリティソフトやネットワーク制限で更新が遅れている
- 更新後の再起動をしていない
更新ファイルのダウンロードと、修正版への切り替えは同じではありません。「再起動」が表示されている場合は、作業中の内容を保存してChromeを再起動し、バージョンを再確認してください。
特に職場のPCでは、Chromeの更新が管理者側の設定に依存していることがあります。
そのため、個人利用では「Chromeについて」画面を確認し、職場では必要に応じてIT担当者へ確認するのが安全です。
Microsoft Edgeも更新を確認する
Microsoft EdgeもChromiumを基盤にしています。ただし、Chromeで公表されたCVE番号だけを見て、Edgeの対象版や修正版を推測するのは避けます。EdgeはMicrosoftのリリース情報と、端末で提供される更新を確認してください。
- Edgeのアドレスバーへ
edge://settings/helpと入力する - 更新がある場合は完了を待つ
- 作業中の内容を保存し、Edgeを再起動する
- 会社PCで更新できない場合はIT担当者へ連絡する
一般ユーザーができる対策
- Chromeを利用できる最新版へ更新する
- 更新後にChromeを再起動し、バージョンを再確認する
- Edgeなど日常的に使う他のブラウザーも更新する
- 不審なメールや通知のリンクを開かない
- 不要な拡張機能を削除する
- 会社PCで更新できない場合はIT担当者へ連絡する
不審なリンクを避けることは大切ですが、今回の基本対策はブラウザー本体の更新です。危険なページを探して試したり、脆弱性の再現手順を実行したりしないでください。
職場のIT担当者が確認したいこと

- 管理対象PCのChromeバージョンを一覧化する
- 149.0.7827.103より前の端末を優先して更新する
- 更新配信だけでなく、再起動後の版まで確認する
- 更新できない端末、オフライン端末、長期間未接続端末を例外として追跡する
- 業務システムの対応条件と更新後の動作を確認する
- 対応した版、日時、未対応端末、担当者を記録する
- EDRやウイルス対策製品のアラートは、組織の手順に従って確認する
実際の悪用が確認された脆弱性では、「自動更新のはず」で終わらせず、修正版が動作していることまで確認します。
まとめ
CVE-2026-11645はChromeのV8に関する脆弱性で、Googleは2026年6月の公開時点で実際の悪用を確認していました。NVDでは149.0.7827.103より前のChromeが対象として整理されています。
一般利用者が行うことは、次の3つです。
chrome://settings/helpを開く- 利用できる最新版へ更新する
- Chromeを再起動し、バージョンをもう一度確認する
2026年8月時点ではChromeは150・151など、修正版より新しい版へ進んでいます。古い149系の番号へ合わせるのではなく、自分の端末で提供される最新版へ更新してください。
会社PCで更新できない場合は、無理に設定を変えず、Chromeのバージョンと再起動表示を添えてIT担当者へ連絡してください。本記事では、攻撃の再現方法や悪用の技術手順は扱いません。

