防災メール「SpeeCAN RAIDEN」が復旧|情報漏えいの可能性と利用再開の確認点

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防災メールが届かず困惑する男女。配信停止中の確認先と不審メール対策
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【10月21日追記】名古屋市Net119、登録者184名分に漏えいのおそれ

名古屋市消防局は10月21日9時の第2報で、Net119の通報・練習通報履歴について、登録者184名分の情報が漏えいした可能性を公表しました。10月20日に提供元から調査結果を受けたものです。

履歴の種類対象人数漏えいした可能性のある情報
通報45名氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、FAX番号、その他サービス登録時の入力情報
練習通報139名メールアドレス
合計184名上記の区分による
消防局職員上記とは別に29名通報訓練等で登録した情報。第2報に項目の内訳はない

184名全員で住所や生年月日が対象となったわけではありません。通報履歴と練習通報履歴で情報の種類が異なります。第1報の登録者557名という規模とも区別してください。また、この人数をアルカディア全体の対象件数へ足すことはできません。

市は対象者への連絡と再度の注意喚起を実施し、二次被害の情報は受けていないと説明しています。漏えい箇所の遮断と不正プログラムがないことの確認を行ったうえで、Net119を運用しています。

この第2報は、緊急通報サービス全体を停止したという案内ではありません。登録者は名古屋市からの個別連絡を確認し、不審なメールや電話には、通報情報を知っている相手でもパスワードや認証コードを伝えないでください。

出典:名古屋市公式・第2報(10月21日9時)。確認日:2026年10月21日。

【10月19日第12報】142万件超の不正メール送信と侵入経路を公表

防災メールや学校連絡メールに関わるアルカディアの不正アクセスで、不正なプログラムから外部へ送信されたメールが計1,423,428件に上ることが分かりました。同社が2026年10月19日10時の第12報で公表しました。

これは不正メールの送信数であり、個人情報が漏えいした人数ではありません。同社によると全サービスは10月15日15時10分に復旧していますが、個人情報への影響は調査が続いています。自治体・学校ごとの利用再開や手続きは、それぞれの公式案内を確認してください。

今回の続報では、情報漏えいの可能性に加え、侵入後の不正メール送信やデータベース改ざんの経過が明らかになりました。まず押さえたいのは次の3点です。

  • 不正メールは計1,423,428件。多くはクレジットカード会社の残高確認を装うような内容で、同社はフィッシング詐欺を疑っています。
  • 侵入口は添付ファイルを公開するメディアサーバー。設定ファイルからサービス間ログイン用の秘密情報が取得されました。
  • システム復旧後も、個人情報が漏えいした可能性や具体的な件数の調査は継続しています。
アルカディア第12報の要点。不正メール142万3,428件、10月15日15時10分に全サービス復旧、個人情報への影響は調査継続。

カード会社を装う内容でも、メールから確認しない

同社は、不正メールの多くがカード会社からの残高確認のような内容だったと説明しています。カード情報が今回漏えいした、という意味ではありません。SpeeCAN RAIDENではクレジットカードなどの決済情報は扱っていないとしています。

防災メールや学校連絡メールに登録している方は、見覚えのある差出人名だけで判断せず、残高確認や本人確認を求めるメールにも注意してください。内容を確かめるときは、メールのリンクを使わず、普段使っている公式アプリやブックマークから開く方法を勧めます。今回の不正メールが全登録者に届いたか、登録者のアドレスが送信先に使われたかは、資料だけでは分かりません。

メディアサーバーから設定ファイルを取得

侵入経路として公表されたのは「ディレクトリパストラバーサル」です。本来公開しない内部のファイルなどへアクセスできてしまう問題を指します。今回、内部ソースファイルを経由して設定ファイルに保存されたサービス間ログイン用のシークレットキーが取得され、そのキーを使ったアカウントIDへの総当たり攻撃と、ログイン後の内部情報の取得が行われたと説明しています。

10月12日にはWordPressのプラグインが追加されていること、14日にはデータベースの複数箇所が書き換えられていることも確認されました。ただし、プラグインの名称・機能や追加した人物は資料に記載されていません。WordPress自体を最初の侵入口と断定できる発表でもありません。

アクセス開始から復旧までの経過

日時(2026年)第12報で公表された経過
10月11日6時26分アクセス開始
同日16時39分設定ファイルの取得に成功
同日23時40分データベースの異常な負荷を検知し、不正アクセスを把握
10月12日3時不正アクセスの経路を遮断
10月13日4時25分不正メール配信を検知
同日7時16分不正メール配信を停止
同日11時一部サービスを緊急停止
10月15日15時10分全サービスの復旧完了

従来の発表にあった「10月11日16時30分」という時刻とは別に、第12報ではアクセス開始、設定ファイル取得、社内での検知がそれぞれ記載されました。上表は第12報の詳細な時系列に基づきます。

NET119は9,020件に訂正。漏えい確定数とは区別

10月16日の第11報で、NET119の漏えいの可能性がある対象は、従来の最大約13,000件から9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報へ訂正されています。9,020件すべての漏えいが確定したという意味ではありません。同社は要配慮個人情報は漏えいしていないことを確認したと説明しています。

全サービスの復旧は、全自治体・学校で配信が一斉に再開したことを示すものではありません。受信する方は登録先の案内を確認してください。自治体・学校などの運用担当者は、提供元からの個別連絡、送信履歴や登録情報への影響、外部連携の動作を確認することが実務上の確認点です。

同社は社内調査で安全性を確認したとしていますが、第三者の専門機関による詳細調査を進める方針です。情報漏えいの範囲や不正メールの詳細は、今後の続報で確認が必要です。

出典:アルカディア公式ブログ・第12報/第11報、「不正アクセスの経過と当社の対処について」(2026年10月19日、PDF全5ページ)。確認日:2026年10月19日。

【10月18日追記】和歌山県立21校、約1万6,000人の連絡メール情報に漏えいのおそれ

学校の連絡メールにも影響が公表されています。テレビ和歌山の10月15日報道によると、和歌山県教育委員会は、アルカディアと契約する県立高校・中学校21校で、生徒・保護者向け連絡メール登録者約1万6,000人の個人情報が漏えいした可能性を発表しました。

対象情報として挙げられているのは、登録者の氏名、メールアドレス、登録生徒の在籍学校名や学年などです。約1万6,000人全員の情報流出を確認した、という発表ではありません。県立新宮高校も10月15日、ライデンメールへの不正アクセスに伴う漏えいの可能性について学校公式サイトで案内しています。

これはアルカディアの既知の不正アクセスに伴う影響です。配信サービスの復旧と、過去に保存されていた情報の漏えい調査は別に確認する必要があります。

学校を名乗るメールに「再登録」「本人確認」などのリンクがあっても、そのまま個人情報を入力せず、学校の公式サイトや普段の連絡先から確認してください。自分の学校・登録情報が対象かどうかは、所属校の案内で確かめましょう。

出典:テレビ和歌山「県立21校連絡メール 情報漏洩か」(10月15日18時15分)/和歌山県立新宮高校の公式案内(10月15日)。規模・項目はテレビ和歌山が報じた県教委の説明に基づきます。確認日:2026年10月18日。

【10月16日追記】さいたま市第2報:職員氏名とひもづく195件の漏えい

さいたま市は10月16日、防災行政無線メールと災害時防災情報電話サービスについて第2報を公表しました。10月15日時点の情報として、メールアドレス34,783件のうち195件が、市職員の氏名とひもづいて漏えいしていたと説明しています。

対象サービス第2報の内容
防災行政無線メール漏えいした可能性のあるメールアドレス34,783件。そのうち195件は市職員の氏名とひもづいて漏えいしていた
災害時防災情報電話サービス73件の氏名、電話番号またはFAX番号に漏えいの可能性

195件は34,783件の内数です。件数を足して被害人数にしないでください。市が漏えいを明記した195件と、それ以外の「漏えいの可能性がある情報」を区別する必要があります。

市は10月13日に、利用中のメール登録者へ注意喚起を行い、電話サービスの登録者にも電話・FAXで周知したとしています。連絡がつかない方への対応は検討中です。サービス提供元の復旧と、さいたま市での個別の配信再開状況は別に確認してください。

出典:さいたま市公式・第2報(2026年10月16日)。

防災メール「SpeeCAN RAIDEN」の停止対象サーバーは、2026年10月15日15時ごろに復旧しました。運営会社のアルカディアが、同日17時50分の第9報で発表しています。10月13日11時から停止していた一部環境とライデン・スクールが対象です。

サービスの復旧後も、個人情報漏えいの範囲は調査中です。利用している自治体の公式サイトで、メール配信やハザードンのお知らせの再開状況を確認してください。防災情報は自治体の公式サイトや気象庁でも確認できます。

この記事では、復旧したサービスと利用再開時の確認点、自治体ごとの発表、不審メールへの対応をまとめます。

※2026年10月16日更新。堺市・岸和田市などの既存の追記に加え、運営会社の10月15日17時50分・第9報を確認し、復旧情報とパスワード変更の案内を反映しました。

【10月15日続報】15時ごろに復旧。漏えい範囲の調査は継続

アルカディアが復旧完了を発表したのは、SpeeCAN RAIDENの「raiden3.ktaiwork.jp」と、ライデン・スクールの「s2.ktaiwork.jp」です。同社は全サービスの復旧を案内し、侵入経路を遮断して、システム内に不正なプログラムがないことを確認したと説明しています。

復旧は、情報漏えいの懸念が解消したという発表ではありません。漏えい範囲の調査は続いています。システムへのログインに使うパスワードは、利用前に変更するよう案内されています。防災メールを受信する住民は、自分の自治体の配信再開・手続きの案内を確認してください。

豊能町も、たんぽぽメール配信システムの10月15日15時の復旧を公表しています。自治体独自の運用判断があるため、運営会社の復旧発表だけで全自治体の配信が一斉に再開したとは断定できません。出典:アルカディア第9報、豊能町の復旧案内。

【10月15日追記】大阪府内の自治体への影響:堺市・岸和田市

堺市(10月14日公表)と岸和田市(10月15日公表)も、アルカディアが提供するサービスの登録情報について、漏えいのおそれを公表しました。以下は各市の登録規模であり、漏えいが確定した人数ではありません。

自治体・対象公表された規模・主な情報
堺市:市民向け避難情報等一括配信886件。氏名・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス
堺市:職員招集7,064件。氏名・電話番号・メールアドレス
岸和田市:災害等緊急時の情報配信市民約30件、市職員約200件。氏名・電話番号・FAX番号・メールアドレス
岸和田市:チビッコホーム市民約1,300件。保護者(一部児童を含む)・市職員の氏名、メールアドレス、施設名
岸和田市:保育所等市民約1,000件。保護者・市職員の氏名、メールアドレス
岸和田市:市民病院職員777名。氏名・職名・メールアドレス
岸和田市:119ライデン市職員210名、消防団員33名、関係機関職員2名。氏名・電話番号・メールアドレス
岸和田市:NET119市民45名。氏名・生年月日・性別・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス等

対象項目は登録状況により異なります。同じ人が複数のサービスに登録している可能性があるため、件数や人数を足して被害人数とすることはできません。

堺市は、登録者にメール・FAX・電話で個別に注意喚起するとしています。岸和田市は、この事案に関連して不審な迷惑メールの着信を確認したと説明していますが、それだけで漏えい範囲や送信経路が確定したわけではありません。

自治体からの注意喚起であっても、口座番号・暗証番号・パスワードを尋ねられたら回答せず、公式サイトに掲載された窓口へ確認してください。不審なメールのURL、添付ファイル、返信による個人情報の提供にも注意が必要です。情報漏えいのおそれと、各配信・通報サービスの稼働状況は分けて確認してください。

出典:堺市公式発表(10月14日)/岸和田市公式発表(10月15日)。

以下に、運営会社の発表内容とこれまでの経緯をまとめています。

【10月14日続報】NET119・119RAIDENにも情報漏えいの可能性

アルカディアの10月13日18時47分の発表で、SpeeCAN RAIDENに関する最大推定件数が公表されました。メールアドレス約313万6,000件、電話番号約10万5,000件、FAX番号約1万5,000件です。漏えいが確定した件数や人数ではなく、種類ごとの件数を合計して被害人数とすることもできません。

対象には連絡先・担当者・契約情報に加え、保存された配信履歴の本文も含まれます。クレジットカードなどの決済情報は、同サービスで扱っていないため対象外です。

NET119・119RAIDENの対象情報と利用状況

10月14日15時の続報では、詳細調査によってNET119と119RAIDENにも不正アクセスの形跡と個人情報漏えいの可能性が確認されたと発表されました。調査で影響対象が追加判明したという内容で、10月14日に新たな攻撃が発生したとの発表ではありません。最大件数と対象項目は次のとおりです。

サービス漏えいの可能性がある情報・最大件数
NET119氏名、生年月日、性別、住所、連絡先など。9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報(10月16日第11報で訂正。漏えいの可能性がある対象)
119RAIDEN連絡先、担当者・契約情報、保存された本文など。メールアドレス約97,000件、電話番号約17,000件、FAX番号約400件

運営会社は10月14日の発表で、NET119・119RAIDENは通常利用できると案内していました。10月15日の防災メールなどの復旧とは、対象サービスと発表時点が異なります。

16時の訂正で、119RAIDENの対象URLは「fs119.ktaiwork.jp」とされ、「fs119.speecan.jp」「119r.speecan.jp」は対象外となりました。17時12分の更新では、映像通報も現時点で漏えい可能性の対象外と説明しています。NET119の対象URLは「net119.speecan.jp」「net119fd.speecan.jp」です。

情報漏えいの可能性と、通報・配信が利用できるかどうかは分けて確認してください。運営会社は追加対象のNET119・119RAIDENについて通常利用可能と案内していますが、自治体によって対応が異なります。各務原市の10月14日発表では119RAIDENを停止し、NET119は継続。高槻市の同日発表でもNET119の通報に支障はないとしています。利用者は登録先の自治体・消防本部の最新案内をご確認ください。

出典:SpeeCAN RAIDEN公式ブログの続報(10月14日17時12分更新)

停止対象の防災メールは10月15日に復旧

10月14日時点では復旧日時未定でしたが、10月15日17時50分の第9報で、同日15時ごろの復旧完了が発表されました。対象はSpeeCAN RAIDENの「raiden3.ktaiwork.jp」と、ライデン・スクールの「s2.ktaiwork.jp」です。最新状況は冒頭の復旧情報をご覧ください。

出典:運営会社の第9報(復旧完了)。自治体独自の停止対応もあるため、利用中の自治体の告知も確認してください。

青森市・立川市なども公表。横須賀市では不審メールを確認

自治体追加で確認した公式発表
青森市防災メール登録者約4,900人、電話・FAXサービス登録者約100人、市職員約2,900人の安否確認登録情報に漏えいの可能性。職員の氏名・メールアドレス・所属情報も含む
立川市見守りメールが10月13日11時から停止。メールアドレス・町名・配信希望カテゴリに漏えいの可能性
横須賀市防災情報メール・FAX・電話、防犯あんしんメールの4サービスを停止。不審な迷惑メールの着信をすでに確認

横須賀市の10月13日の発表には、登録者への不審な迷惑メールの着信を確認したことが記載されています。市や運営会社を装う連絡に備え、リンクのクリック、添付ファイルの開封、個人情報の入力・返信を控えてください。

上表の人数は自治体が公表した登録者規模で、漏えい確定人数ではありません。影響先の一覧も全国を網羅するものではありません。

以下の自治体一覧やハザードン・ダム放流通知の説明は、主に10月13日の停止時点の記録です。現在の停止状況を示すものではありません。10月15日のシステム復旧は冒頭に記載し、各自治体の配信再開状況はリンク先の最新告知で確認できます。

まず確認したいこと:メールを待たず、公式サイトを開く

今することは、次の3つです。

  1. 下の一覧から、利用している自治体・配信サービスの告知を確認する。
  2. 自治体の防災情報ページと、気象庁「あなたの街の防災情報」をブックマークする。
  3. 「登録し直してください」などのメールが届いても、メール内のリンクから個人情報を入力せず、公式サイトから案内を確かめる。

防災メールは普段、情報を自動で届けてくれる仕組みです。停止中は、「通知が来ないから何も起きていない」と受け取らず、自分から情報を見に行く必要があります。

配信停止・情報漏えいの可能性を公表した自治体

以下は10月13日の停止時点に確認した自治体の公式発表の記録です。表中の「復旧未定」も当時の案内です。運営会社は10月15日にシステム復旧を発表しており、各自治体の最新の再開状況は右欄の告知で確認してください。豊能町は10月15日15時の復旧を公表しています。

自治体公式発表で確認できた内容発表・最新情報
北海道函館市ANSINメールが10月13日11時から緊急停止。復旧日時は未定函館市の告知
千葉県南房総市安全安心メールが同日11時から緊急停止。復旧は未定南房総市の告知
大阪府箕面市市民安全メールと「ハザードン」による市からのお知らせが同日11時から停止。個人情報漏えいの可能性も案内箕面市の告知
大阪府豊能町たんぽぽメールによる町からのお知らせが同日11時から停止。個人情報漏えいの可能性も案内豊能町の告知
奈良県斑鳩町防災情報メールと「ハザードン」による町からのお知らせが同日11時から停止。個人情報漏えいの可能性も案内斑鳩町の告知
岡山県岡山市防災メール配信とダム放流通知の電話連絡が停止。登録メールアドレス、放流通知先の氏名・電話番号に漏えいの可能性岡山市の告知
山口県下関市防災メールが同日11時から緊急停止。約15,000件の登録があり、漏えいの事実・影響範囲を調査中下関市の発表
徳島県美馬市架電・FAX・メール配信サービスに登録された328名分の氏名・電話番号・FAX番号・メールアドレスに漏えいのおそれ美馬市の発表

この一覧は、今回確認できた公表先です。全国の影響先を網羅した一覧ではありません。掲載のない自治体については、公式サイト内の「防災メール」「配信停止」「不正アクセス」などの案内をご確認ください。

また、美馬市の発表は登録情報の漏えいのおそれに関するものです。上表では、停止開始時刻を他の自治体から当てはめていません。

ハザードンを使っている人も、自治体の告知を確認

箕面市と斑鳩町は、10月13日の停止時点で、メールに加えハザードンによる自治体からのお知らせ配信も停止対象としていました。10月15日のシステム復旧後の配信再開状況は、各自治体の最新案内で確認してください。

ハザードンの利用者は、自分の自治体が案内している対象機能を確認してください。アプリ全体の状況は、今回の各自治体の告知だけでは分かりません。

防災メールが止まっている間、どこで情報を確認する?

確認先は、知りたい情報によって使い分けます。

避難情報は自治体公式サイト、気象警報は気象庁、復旧は自治体の告知ページで確認
確認したい情報先に開く場所見るポイント
避難情報・避難所の開設自治体の公式サイト自分の地区、発表時刻、対象者、避難所の開設状況
気象警報、雨雲、地域の危険度気象庁「あなたの街の防災情報」自分の地域を選び、警報やキキクルなどを確認
ダム放流に関する情報自治体やダム管理者が案内する公式の確認先放流に関する発表時刻と対象地域
メール配信の復旧各自治体の今回の告知ページ更新日、復旧日時、利用再開に必要な操作

スマホでは、自治体のトップページから「防災」「緊急情報」を開き、よく使うページをブックマークしておくと、次回から探す手間が減ります。自治体の公式SNSを使う場合も、公式サイトからリンクされているアカウントを選んでください。

岡山市ではダム放流通知の電話連絡も停止

岡山市は、防災メールだけでなく、ダム放流通知の電話連絡ができないことも公表しています。市は気象庁、岡山県、岡山市のホームページや報道による情報確認を案内しています。

普段、電話で放流通知を受けている人は、メールの代替先を確認するだけでは足りません。市の告知を開き、放流情報の確認方法について必要に応じて担当窓口に問い合わせてください。

危険が迫っているときは、復旧やメール到着を待たない

気象庁は、避難指示などが発令される前でも、キキクルや河川の水位情報などを使って避難を判断するよう案内しています。自治体から避難情報が出たときや、危険が迫っているときは、メールの到着を待たず安全確保を優先してください。

参考:気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」

どんな個人情報が漏れた可能性がある?

アルカディアは、SpeeCAN RAIDENへの第三者による不正アクセスと、個人情報漏えいの可能性を公表しています。実際に登録されている情報は、自治体や利用する機能によって異なります。

具体的には、岡山市は防災メールの登録メールアドレスと、ダム放流通知先の氏名・電話番号を挙げています。美馬市は328名分の氏名・電話番号・FAX番号・メールアドレスを公表しました。

下関市は、対象項目として連絡先データ、担当者・契約者情報を案内し、防災メールには約15,000件の登録があるとしています。約15,000件は登録件数で、漏えいが確定した件数ではありません。漏えいの事実と影響範囲は調査中です。

自分への影響を確かめるときは、利用している自治体の告知にある「対象のサービス」「情報の項目」「対象者」を確認してください。全国共通の防災メールとして、一律に同じ情報が登録されているわけではありません。

出典:アルカディアの公式発表、上表の岡山市・美馬市・下関市の発表。

「再登録」「漏えい確認」を求める不審メールが届いたら

岡山市は、今回の事案に関連した悪意のあるメールや、自治体をかたる不審メールへの注意を呼びかけています。

たとえば、次のような案内を受け取ったら、メールの中で手続きを進める前に、自治体の公式サイトに同じ案内が出ているか確認してください。

  • 「防災メールを復旧するため、下記から再登録してください」
  • 「あなたの情報が漏れたか、こちらで確認できます」
  • 「本人確認のため、パスワードや認証コードを入力してください」

これらは注意したい文面の例です。今回の事案で、実際に届いた詐欺メールを紹介しているものではありません。

確認するときは、メール内のリンクではなく、ブックマークや検索から自治体の公式サイトを開きます。心当たりのない添付ファイルは開かず、返信も控えてください。問い合わせる場合は、公式サイトで確認した連絡先を使うと、メールに書かれた偽の窓口へ連絡することを避けられます。

パスワード変更は必要?

運営会社は第9報で、システムにログインするお客様に対し、利用前のログインパスワード変更を案内しています。案内された操作は「RAIDENにログイン→管理画面→設定→ログインアカウント→該当アカウント→変更」です。管理画面を利用する担当者は、公式の手順で変更してください。防災メールを受信する住民全員に、同じ管理画面操作を求める案内ではありません。住民向けの手続きは、登録先の自治体の案内で確認してください。

一方、不審なページでパスワードを入力してしまった場合は、そのサービスの公式サイトから変更し、同じパスワードを使っている他のサービスも変更してください。これは、今回の漏えい項目とは別に、偽サイトへ入力した情報への対応です。

復旧後も届かないときは?再登録は必要?

運営会社は10月15日15時ごろに復旧したと発表しました。各自治体の配信再開状況と、利用再開に必要な操作は、自治体の最新告知をご確認ください。運営会社の復旧発表だけで、すべての自治体の配信再開を個別に確認できたわけではありません。

自治体が配信停止を公表している場合、スマホの再起動や迷惑メール設定の変更では、停止した配信は再開しません。まず今回の告知を確認し、復旧後も届かない場合に、登録状況や受信設定を確認する順番で進めてください。

再登録の要否は自治体ごとの案内を確認してください。復旧発表だけを理由に登録を削除したり、何度も空メールを送ったりする必要があるとは判断できません。「再登録が必要」とメールが届いても、先に自治体の公式サイトで同じ案内があるか確かめてください。

今回の不正アクセスで起きたこと

下関市の記者発表資料には、以下の経過が記載されています。

日時公表された経過
2026年10月11日16時30分不正アクセスが疑われる不審な挙動を確認
2026年10月12日3時ごろ侵入経路を塞ぐ応急措置
2026年10月13日11時対象の防災メールなどの配信を緊急停止
2026年10月14日15時詳細調査でNET119・119RAIDENにも不正アクセスの形跡と情報漏えいの可能性を確認したと発表
同日16時119RAIDENの対象URLを訂正。fs119.speecan.jpと119r.speecan.jpは対象外
同日17時12分映像通報は現時点で漏えいの可能性がないと補足

住民向けには、復旧日時、再登録の要否、自分の登録情報への影響が、次に確認したい情報です。利用している自治体の告知ページを保存し、続報を確認してください。

公式情報・確認先

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この記事を書いた人

はじめまして、「ぴろりん」です。
社会福祉法人で総務を担当しながら、IT運用管理・情報セキュリティ対応など、いわゆる「ひとり情シス」業務も兼務しています。
このブログでは、IT運用管理・PC修理・情報セキュリティ対応・資格学習など、実務で直面した課題とその解決策を発信しています。
同じような悩みを抱える方のお役に立てれば幸いです。

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