Binance Japanから暗号資産を外部へ送れない場合、公式が案内する出庫停止の影響が考えられます。2026年10月30日の日本法人の発表では、停止しているのは暗号資産の出庫です。暗号資産の入庫・取引と、法定通貨の入出金は通常稼働としています。[1]
「出金できない」という情報だけでは、日本円を銀行へ戻す操作なのか、暗号資産を外部ウォレットへ送る操作なのかが分かりません。まず、自分が使いたい機能を下の表で確認してください。
※2026年11月1日更新。国内サービスの状況は、確認できた10月30日のBinance Japan発表に基づきます。日本法人の出庫再開は未確認です。
停止している機能と、利用できる機能
| 操作 | 日本法人の発表にある状況 |
|---|---|
| 暗号資産を外部へ送る(出庫) | 一時停止 |
| 暗号資産を受け取る(入庫) | 通常稼働 |
| 暗号資産を売買する(販売所・取引所) | 通常稼働 |
| 日本円など法定通貨の入出金 | 通常稼働 |
この表は口座ごとの動作保証ではありません。日本円の出金でエラーになる場合は、暗号資産の出庫停止だけで原因を説明できません。表示されたエラー、操作した機能、発生時刻を控え、公式サポートで確認してください。

国内利用者の資産はどうなっている?
Binance Japanは、ウォレットと残高を点検し、預かっている資産が安全に保管されていると確認したと説明しています。国内の暗号資産は同社のコールドウォレットで管理しており、今回被害を受けたグローバル側のホットウォレットとは別管理です。国内顧客への影響は確認されていないとしています。[1]
コールドウォレットは、インターネットに常時接続して運用するホットウォレットと区別される保管方法です。今回の説明は、国内資産の管理と点検結果についてのものです。相場の値動きによる損益を補償する話ではありません。
残高を確認するときは、普段の公式アプリやブックマークを使います。残高の数字、送金履歴、保留中の操作を確認し、心当たりのない動きがあれば公式サポートに相談してください。「資産保護のため別の口座へ移す」と案内するDMから送金しないでください。
いつ再開?日本法人は48時間以内を見込むと案内
日本法人の10月30日発表では、暗号資産の出庫は48時間以内の再開を見込み、詳細が決まり次第案内するとしています。再開済みと確認できる日本法人の告知は、今回の確認範囲では見つかっていません。[1]
グローバルの続報にも出庫再開に向けた説明がありますが、国内向けの利用可否はBinance Japanの案内で確認してください。見込みの時間が過ぎたことだけで、再開したと判断できません。
送金を急ぐ方は、再開日時に加え、対象銘柄・ネットワーク・出庫制限の有無まで確認してから手続きを進めてください。通常稼働と案内されている入庫についても、送金先アドレスとネットワークを確認する基本手順は変わりません。
海外の不正流出と、日本法人の資産被害は分けて確認
グローバルの公式第2報は、ホットウォレットから約63億ドル相当のトークン資産が不正に流出したと説明し、会社側で損失を負担する方針を示しています。調査は続いており、侵入経路について追加の調査結果を待つ必要があります。[2]
日本法人は、国内顧客に本件による被害が確認された場合は、その被害額を全額補償する予定としています。現時点で国内顧客の損失が発生した、という説明ではありません。[1]
攻撃主体については、FBIが10月31日に北朝鮮の関与を発表しました。詳しくは次の追記で説明します。
【11月1日追記】FBIが北朝鮮の関与を発表、日本の出庫再開は別途確認を
米連邦捜査局(FBI)は10月31日、Binanceから60億ドルを超える暗号資産が盗まれた事件について、北朝鮮によるものと発表しました。FBIは、この攻撃に関わる活動を「TraderTraitor」と呼んでいます。
これまでの分析企業の指摘に加え、米捜査当局が攻撃主体を公表した形です。FBIは、盗まれた資産を主にイーサリアム(ETH)へ換える動きも確認し、暗号資産関連事業者などに取引の遮断への協力を求めています。
この発表は、Binance Japanの顧客資産に被害が確認されたという発表ではありません。日本法人は10月30日の案内で、国内の預かり資産を点検し、今回被害を受けたグローバルのホットウォレットとは別に管理されていること、本件による影響は確認されなかったことを説明しています。
また、FBIの発表だけでは日本向けサービスの出庫再開は分かりません。今回の確認では、日本法人による再開日時・対象銘柄・ネットワークの案内は未確認です。送金を予定している方は、Binance Japanの公式案内と、利用する銘柄の出庫画面をご確認ください。
出典:FBIの10月31日発表、Binance Japanの10月30日案内(確認日:2026年11月1日)。
復旧や補償を装う連絡には、公式の入口から確認
サポートを名乗る相手にも、パスワード、認証コード、ウォレットのシードフレーズは渡さないでください。復旧の手数料や、補償を受けるための先払いを求められても、その連絡から操作を進めないようにします。
問い合わせは、Binance Japanの公式発表から公式サポートの案内を確認してください。エラー画面を送る場合は、口座の識別情報や認証コードが不要に写っていないかも確認します。
出典
[1] Binance Japan:グローバルでのセキュリティ事案を受けた対応(10月30日)。
[2] Binance:Security Incident Update #2(10月30日付)。いずれも確認日:2026年10月31日。


