
【10月21日追記】TVer広告・LayerX・坂出市も影響を公表
10月20日、TVer、LayerX、坂出市がStudioへの不正アクセスに伴う影響を公表しました。いずれもStudioに保存していたフォーム情報に関する続報です。
| 組織・フォーム | 対象規模・情報 | 対象外などの注意点 |
|---|---|---|
| TVer広告:問い合わせ・資料請求 | 延べ1,801件(問い合わせ734件、資料請求1,067件)。氏名、会社名、所属部署名、メールアドレス、問い合わせ内容等 | 動画配信サービスTVerの一般ユーザー情報は含まれない |
| LayerX:コーポレートサイトの問い合わせ | 2022年6月30日~2023年11月1日の延べ2,295件。氏名、メールアドレス、会社名、電話番号、URL、問い合わせ種別・内容、添付ファイル名 | バクラク・Ai Workforce等の顧客データは対象外。添付ファイルの中身は含まれない |
| 坂出市:移住相談フォーム | 28件。氏名、メールアドレス、居住地、移住に関する相談内容 | 移住相談フォームの対象情報。市の全保有情報の流出という発表ではない |
TVerは第三者による実際の情報取得や二次被害は確認していないと説明し、対象者への連絡を進めています。LayerXも実際の取得は確認されていないものの漏えいしたものとして対応し、Studio上の問い合わせ情報は削除済みです。坂出市は現時点で不正利用を確認していないとしています。
一般のTVer視聴者やバクラク利用者が、この発表だけで漏えい対象となるわけではありません。該当フォームの利用経験と個別通知を確認してください。延べ件数を合計して実人数にはできません。
問い合わせ内容や会社名を知る相手からの連絡でも、認証コードや支払い情報の入力は急がず、各社・市の正規窓口から確認してください。
出典:TVer公式発表(10月20日)。確認日:2026年10月21日。
出典:LayerX公式発表(10月20日)。確認日:2026年10月21日。
出典:坂出市公式発表(10月20日)。確認日:2026年10月21日。
【10月18日追記】MAPPA EXPO・東北電力フロンティアも影響を公表
10月17日には、MAPPA EXPOと東北電力フロンティアもStudioへの不正アクセスに伴う影響を公表しました。いずれも、問い合わせフォームで管理していた情報が流出した可能性についての案内です。各社で新たな独立した攻撃が確認された、という意味ではありません。
MAPPA EXPO:CONTACTフォームの氏名・メールアドレス・問い合わせ内容
MAPPA EXPO事務局は10月16日にStudioから報告を受け、翌17日に告知しました。対象として挙げているのは、公式サイトの「CONTACT」フォームから送信され、Studio上で管理していた氏名、メールアドレス、問い合わせ内容です。
Studioは実際にデータが取得された事実を確認していませんが、取得されたものとみなして対応すると説明しており、事務局もその前提で詳細を確認しています。今回確認した告知では、対象件数は確認できません。フォームを使った人は、MAPPAやイベント関係者を名乗る不審な連絡に注意してください。
出典:MAPPA EXPO公式告知(2026年10月17日)。
東北電力フロンティア:5サイトの問い合わせ情報延べ182件
東北電力フロンティアは、イベント関連5サイトの問い合わせ情報延べ182件が流出した可能性を公表しました。対象項目は会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容です。182人の流出が確定した、という発表ではありません。
| 対象サイト | 問い合わせ情報の対象期間 |
|---|---|
| 東北恋愛活動大作戦 in Tokyo | 2024年10月 |
| キャンプフロンティア | 2024年11月~2026年10月 |
| 仙台うみの杜むすび2024 | 2024年9月~10月 |
| 山形かもすいむすび2024 | 2024年9月~2025年3月 |
| MusuBiz | 2026年2月~10月 |
上表は対象となる問い合わせの期間であり、不正アクセスが続いた期間ではありません。電気契約・光回線などの顧客情報と、実際にイベントへ参加した人の個人情報は、Studioのフォームを使っていないため今回の対象外としています。問い合わせフォームではカード情報の入力も求めていません。
対象者にはメールで連絡する方針です。第三者による実際の取得、データの改ざん・削除は確認されておらず、二次被害は調査中です。キャンプフロンティアとMusuBizの問い合わせフォームは閉鎖したと案内しています。
出典:東北電力フロンティア公式発表(2026年10月17日)。本節の確認日:2026年10月18日。
【10月16日公表分を追記】Luup・ラクスル・Link-Uへの影響
フォームに送信した覚えがある人は、送信先企業の告知で「対象フォーム」と「入力時期」を確認してください。Studioに利用登録していなくても、企業の問い合わせフォーム経由で関係する場合があります。
| 企業 | 公表された影響 | 対象外の範囲 |
|---|---|---|
| Luup | Webフォーム経由の合計21,368件に流出の可能性 | LUUPアプリの登録情報 |
| ラクスル | 案内用サイトの問い合わせ・見積もり・資料請求・セミナー申し込み等のフォーム情報に漏えいの可能性 | 印刷通販raksul.comの会員・注文・支払い情報 |
| Link-Uグループ | コーポレートサイトの問い合わせフォーム経由7,663件について漏えいの可能性を否定できず、確認中 | グループ運営の各サービスへの影響はないと説明 |
各社とも、掲載した件数がそのまま流出を確認した人数という意味ではありません。同じ人が複数回送信している場合もあるため、件数を合計して被害人数を作ることはできません。
Luupは対象フォームの停止と必要な対応を実施したと案内し、ラクスルは対象情報・影響範囲の確認と個別連絡を含む対応を進めるとしています。Link-Uグループは問い合わせページを非表示にしました。
Studioは、実際に第三者が情報を取得した事実は確認できていないものの、取得されたものとみなして対応すると説明しています。Studio製のすべてのサイトで漏えいがあったという意味ではありません。
送信先の公式告知が見つからない場合は、利用したフォームのページとおおよその送信日時を控えて運営者へ確認してください。不審な連絡に問い合わせ内容が書かれていても、パスワードや認証コードを伝えず、正規の窓口から確かめましょう。
出典:Luupの10月16日告知/ラクスルの10月16日告知/Link-Uグループの10月16日適時開示(PDF)/Studio第一報。確認日:2026年10月17日。
企業の問い合わせフォームに名前やメールアドレスを入力しただけでも、今回の問題に関係する可能性があります。Webサイト制作サービス「Studio」が、2026年10月16日に不正アクセスを公表しました。
フォームの送信内容も情報流出の可能性がある対象に含まれています。ただし、実際に第三者が情報を取得した事実は、第一報時点では確認されていません。「漏えいが確定した」と受け取らないよう注意が必要です。
この記事では、フォームを利用した人の確認方法を先に、Studioでサイトを管理している人の対応を後半に整理します。情報は2026年10月16日の公式第一報と公式ヘルプに基づきます。
| あなたの状況 | まず確認すること |
|---|---|
| 問い合わせ・申し込みフォームを使った | 送信先サイトの告知と、対象フォーム・保存データの範囲 |
| Studioに登録している | ログイン方法とパスワードの変更要否 |
| Studioでサイトを運営している | フォーム・外部連携・プレビューURLなどの設定 |
| Studio AIの先行利用に応募した | アカウントがなくても対象となる場合 |
Studioとは?利用登録をしていなくても関係する理由
Studioは、コードを書かずにWebサイトを制作・公開できるサービスです。企業の案内ページや採用サイト、広告から開く申し込みページなどを作れます。フォームの設置や、記事などを管理するCMS機能もあります。
フォームを使う側が、Studioに登録するとは限りません。企業名のサイトで資料請求や相談予約をした場合でも、その裏側でStudioのフォームが使われていれば、保存された送信内容が今回の調査対象となる可能性があります。
一方、インターネット上の問い合わせフォームすべてに影響する問題ではありません。同じ企業でも別のフォームサービスを利用している場合があります。サイトの見た目だけで、自分の回答が対象かどうかは判断できません。

問い合わせフォームを利用した人の確認方法
まず、送信先の企業やサービスの公式サイトを開き、「お知らせ」「重要なお知らせ」「個人情報に関するお知らせ」を確認してください。受信メールのリンクから進む前に、普段使っている公式サイトから告知へたどると、便乗した偽メールを避けやすくなります。
告知が見つからない場合は、運営者の窓口で次の3点を確認すると、対象の切り分けに役立ちます。これは本記事で整理した確認事項です。
| 確認事項 | 問い合わせる内容 |
|---|---|
| 利用したフォーム | 自分が送信したページが、今回のStudioの件に関係するか |
| 保存された情報 | 氏名・メールアドレス・電話番号・自由記述など、どの項目が保存されていたか |
| 対象となる送信履歴 | 自分の送信日時の回答が、対象データに含まれるか |
問い合わせる際は、送信先ページとおおよその送信日時を伝えてください。確認のためであっても、パスワードや本人確認書類を最初から送り直す必要はありません。追加情報を求められた場合は、公式窓口であることと、その必要性を確かめましょう。
「9月30日〜10月1日に送信していないから対象外」とは判断できません。この日付は、現時点で確認された不正アクセスの期間です。フォーム回答をいつ送った人まで対象になるかを示す期間ではないため、運営者の案内で確認してください。
サイト運営者による利用者向け告知も出ている
ニューロリワークは10月16日、過去にWeb広告用サイトの作成・運用に使ったSTUDIOについて、対象サイトのフォームに入力された氏名、メールアドレス、電話番号などが流出した可能性を公表しました。現時点で不正利用の事実は確認されていないとしています。
これは利用者向け告知の一例です。ニューロリワークの利用者すべてが対象と決まったわけではなく、他社フォームの対象範囲を示すものでもありません。同社のお知らせと、実際に送信したサイトの案内を確認してください。
不審な連絡が来たら、内容を知っていても信用しない
今後、問い合わせた内容に触れるメールや電話が来ても、それだけで問い合わせ先の企業・サービスからの正規の連絡とは判断しないでください。返信を急がせる、別サイトへのログインを求める、認証コードを聞き出す、といった連絡は、いったん止まって公式窓口に確認しましょう。これは二次被害を避けるための一般的な対応です。
フォームに入力しただけの人が、今回のためにStudioのアカウントを新しく作る必要はありません。また、メールアドレスを入力したことだけを理由に、メールアカウントのパスワードが流出したと判断することもできません。入力した情報と、運営者からの通知を分けて確認してください。
Studio利用者:ログイン用パスワードの変更方法
メールアドレスとパスワードでStudioにログインしている場合、公式はパスワード変更を求めています。他のサービスで同じものを使っている場合は、そちらも変更するよう強く勧めています。Google・Facebookログインのみで、Studio用パスワードを設定していない場合、この変更対応は不要です。
| 順番 | 操作 |
|---|---|
| 1 | Studioの画面右上にあるアカウントアイコンを開く |
| 2 | 「設定」→「アカウント」を選ぶ |
| 3 | 「パスワードを変更」を開く |
| 4 | 現在のパスワードと新しいパスワードを入力し、保存する |
手順は公式ヘルプ「アカウントのパスワードを変更する」で確認できます。メールに返信してパスワードを伝える手続きではありません。
サイト管理者:パスワード以外にも確認が必要
サイト管理者は、アカウントの変更だけで作業完了とせず、利用機能ごとの案内を確認してください。公式は、該当機能を使うプロジェクトのオーナーへ個別メールで対応を案内しています。
| 利用機能 | 公式が案内する対応 |
|---|---|
| API連携 | 外部サービスのAPIキー・トークンを切り替える |
| パスワード保護ページ | 保護用パスワードを変更する |
| フォーム | 送信内容に関する個別連絡を確認する |
| Googleスプレッドシートへのフォーム連携 | 連携を解除する |
| カスタムプロキシ | 新しいプロキシキーに切り替える |
| Webhook通知 | 通知先URLを切り替える |
| ライブプレビュー | 発行済みURLを削除し、共有が必要なら再発行する |
APIキーやトークンは、外部サービスと連携するための認証情報です。Studioのログイン用パスワードを変えても、これらの切り替えを代わりに済ませることはできません。接続先によって作業が異なるため、個別メールと接続先の公式手順に従ってください。
ライブプレビューは、エディタ右上の「ライブプレビュー」から「ライブプレビューURLを削除」を選びます。削除したURLではアクセスできなくなります。再共有する場合は、新しく発行したURLを相手に伝えてください。公式ヘルプ:ライブプレビュー
サイトの保護用パスワードは、プロジェクトダッシュボードの「設定」→「一般」→「パスワード保護」の「設定」から変更します。「サイト保護の設定」で「設定」を開き、「パスワードの編集」で保存した後、サイトを更新して反映してください。公式ヘルプ:サイト全体をパスワードで保護する
利用機能に該当するのに個別メールが届いていない場合は、公式第一報の「7. お問い合わせ窓口」から問い合わせてください。フォーム利用者へ知らせる内容は、自社の保存データと調査状況を確認して整理する必要があります。
Studio AIの先行利用に応募した人も確認を
2022年12月〜2023年8月にStudio AI(当初名「Auto」)の先行利用へ申し込んだ人も、メールアドレス、ユーザー名、接続元IPアドレスから判定した居住国が流出した可能性があると公表されています。Studioアカウントを持たない人も含まれ、該当者には個別連絡する方針です。
分かっていないことと、続報の確認先
第一報時点では、対象件数や二次被害の有無などは調査中です。個人ごとの対象判定はできません。不正アクセス経路は塞がれていますが、それをもって、保管されていた情報の流出可能性がなくなったという意味にはなりません。
フォームを使った人は送信先の告知を、Studioの利用者・管理者は公式第一報と個別案内を確認してください。今後の発表で対象範囲や必要な対応が変わる可能性があります。
出典・確認資料
Studio:不正アクセスによる情報流出に関するお詫びとお願い(第一報)(2026年10月16日公表)/Studio公式サイト/ニューロリワーク:個人情報流出の可能性に関するお知らせ(2026年10月16日公表)。操作手順は本文中のStudio Helpを参照。第一報・既存操作手順の確認日:2026年10月16日。各社への影響は10月17日に確認し、冒頭に追記。


