「子どものスマホで、制限したはずのサイトが開く」「あんしんフィルターの保護者ページに入れない」。2026年10月7日以降のこうした症状は、ドコモ側の障害が関係している可能性があります。
まず確認したいのは、子どものスマホがAndroidかiPhoneかです。公式第二報によると、Androidでは制限レベルに基づくフィルタリングと時間帯制限は利用可能。一方、特定サイトのWeb制限や保護者ページはAndroid・iPhoneの両方で使えません。
ドコモは代替手段として、AndroidではGoogle ファミリーリンク、iPhone・iPadではスクリーンタイムを案内しています。本記事では、停止している機能を確認したうえで、障害中の制限を設定する方法と、設定後に見落としやすい点をまとめます。
お子様の端末に合わせて、必要な手順へ進んでください。
最終確認:2026年10月12日。参照したドコモ公式第二報は10月8日付で、復旧見込みは未定です。設定手順は公式資料に基づく案内で、筆者の実機検証結果ではありません。OS・アプリのバージョンにより表示が異なります。
あんしんフィルター障害で使えない機能・使える機能
ドコモの発表では、障害は2026年10月7日午前3時40分から発生。委託先データセンターのシステム障害が原因とされています。「あんしんフィルター for docomo」を使うすべての利用者・全バージョンが対象ですが、停止している機能はOSによって異なります。
| 機能 | Android | iPhone・iPad |
|---|---|---|
| 親が設定した特定サイトのWeb制限 | 利用不可 | 利用不可 |
| 時間帯制限によるフィルタリング | 利用可能 | 利用不可 |
| 制限レベル(小学生・中学生・高校生・高校生プラス)に基づくフィルタリング | 利用可能 | 第二報の利用可能機能として記載なし |
| プロファイル導入時の年齢設定によるフィルタリング | —(iOS向けとして記載) | 利用不可 |
| 保護者アカウント新規登録・保護者ページへのログイン・設定変更 | 利用不可 | 利用不可 |
| あんしんフィルターアプリの初期化 | 利用不可 | 利用不可 |
Androidで時間制限が働いていても、個別にブロックしたサイトの制限まで正常とは限りません。「一つの制限が効いているから、全部大丈夫」と判断せず、Webサイトと利用時間を別々に確認してください。
最新の状況は、ドコモの障害案内で確認できます。参照した第二報では、委託先の名称や情報漏えいについての説明はありません。ほかのデータセンター事故と同一だと決めつけることはできません。
先に決める:Web閲覧と利用時間、どちらを制限する?
代替設定を始める前に、「何を防ぎたいか」を二つに分けると迷いにくくなります。
- 見られるサイトを絞りたい:許可したサイトだけを開ける設定を検討する。
- 夜間や長時間の利用を止めたい:利用時間・スケジュールを設定する。
たとえば「調べ物はしてよいが、自由なWeb閲覧は控えたい」なら、成人向けサイトの自動判定だけに頼るより、学校や学習で必要なサイトを個別に許可する運用が目的に合います。ただし、教材の動画やログイン画面など、別のサイトも必要になることがあります。使う教材を子どもと一緒に開いて確認しましょう。
Android:ファミリーリンクでWeb制限を設定する
まず子どものGoogleアカウントの管理設定を確認
ファミリーリンクは、保護者のスマホにアプリを入れるだけで子どもの端末を制限できるわけではありません。子どものGoogleアカウントに管理機能を設定する必要があります。
すでに利用している場合は、保護者のファミリーリンクで対象の子どもが表示されるか確認してください。初めて利用する場合は、子どもの端末と保護者のGoogleアカウントを用意し、Google公式の管理機能の設定案内に従います。既存アカウントを使う場合の条件や、必要な子どもの同意も確認してください。
Chromeで許可するサイトを選ぶ
- 保護者の端末で「ファミリーリンク」を開き、子どもを選ぶ。
- 「管理」→「Google Chrome とウェブ」を開く。
- 必要に応じて「露骨な表現を含むサイトを可能な限りブロックする」または「承認済みのサイトのみ許可する」を選ぶ。
- 「サイトの管理」で、承認済みのサイトやブロック中のサイトを登録する。
- 子どものChromeで、許可したサイトが開けることと、制限したサイトが開けないことを確認する。
Googleは自動フィルタが完全ではないと説明しています。障害中に閲覧先を絞るなら、「承認済みのサイトのみ許可する」から始め、必要なサイトを追加する方法を検討してください。
このWeb設定の対象はChromeと一部のAndroidアプリです。ほかのブラウザや、SNS・動画アプリまで同じ設定で制限できると考えないでください。不要なアプリは個別のブロック設定も確認します。詳しくはGoogle公式「Chrome とお子様の Google アカウント」をご覧ください。
時間制限や一時ロックも確認する
ファミリーリンクで子どもを選び、「利用時間」→「利用時間の制限」から1日の上限を設定できます。管理設定済みの端末をすぐ止めたい場合は、「利用時間」で対象端末の「ロック」を選ぶ方法もあります。
上限の対象外に設定したアプリは例外になります。必要な連絡手段をどう残すかも確認してください。操作の詳細はGoogle公式「お子様の利用時間を管理する」にあります。
Androidの設定後は、Web閲覧・アプリ・時間・連絡の4点をお子様の端末で確認してください。設定画面だけでなく、実際の動作を確認してから普段の利用へ戻します。
iPhone:スクリーンタイムで制限する
iPhone・iPadでは、ドコモの時間帯制限や年齢設定によるフィルタリングも停止機能に含まれています。スクリーンタイムの設定を確認しましょう。
iOS 27の新しい管理画面を使う場合
Appleの現行案内では、ファミリー共有と子ども用Apple Accountを用意したうえで、保護者の端末から設定・管理する方法を勧めています。新しい管理機能を利用するには、ファミリーグループ内のソフトウェアバージョンやペアレンタルコントロールの更新も確認が必要です。
- 保護者のiPhoneで「設定」→「ファミリー」→子どもの名前を開く。
- 「スクリーンタイム」を開き、画面の案内に従って管理設定を行う。
- 「設定」→「ファミリー」→子どもの名前→「アプリとウェブサイト」→「機能制限」→「ウェブサイト」の「フィルタリング」を開き、「許可されたウェブサイトのみ」などを選ぶ。
- 利用時間の上限やスケジュールを設定し、スクリーンタイム用パスコードで設定を保護する。
許可するサイトとブロックするサイトも「アプリとウェブサイト」で確認できます。入口はApple公式のスクリーンタイム案内、Web設定の詳細はApple公式のペアレンタルコントロール設定ガイドで確認できます。
iOS 26以前の画面を使う場合
以前のバージョンでは、子どもの端末の「設定」→「スクリーンタイム」から設定する方法や、ファミリー共有を通じて保護者の端末から設定する方法があります。まず「コンテンツとプライバシーの制限」でWebサイトの制限を確認し、利用時間は「休止時間」「アプリ使用時間の制限」などで設定します。
OSによって設定階層が異なるため、AppleのiOS 26向けユーザガイドで使用中のバージョンを選んでください。ファミリー共有を使う場合は、保護者の端末で子どものスクリーンタイム用パスコードを設定します。
保護者のスマホがAndroidでも、子どものiPhoneにはスクリーンタイムがあります。ただし、ファミリーリンクのChrome向け設定を、iPhone全体の制限として扱うことはできません。Google公式も、iPhoneではChromeからのログアウトやほかのブラウザの利用により、設定の対象外となる閲覧環境へ移れる場合があると説明しています。
スクリーンタイム以外の方法として、ノートン ファミリーを子どものiPhoneに導入し、Webサイト制限を設定した記録もまとめています。


iPhone・iPadの設定後も、次の4点を実際の端末で確認してください。必要な学習サイトや家族への連絡まで制限されていないかを確かめます。
設定したら、子どものスマホでこの4点を確認
代替設定が完了しても、設定画面だけで確認を終えないことが大切です。次の確認は本記事の提案です。有害なサイトを探して試す必要はありません。一般のサイトを一時的にブロックして確認できます。
- Web閲覧:学習用の許可サイトは開き、一時的にブロックしたサイトは開かないか。
- アプリ:普段使うブラウザ・SNS・動画アプリが、想定した制限になっているか。
- 時間:短いテスト用の制限を設定すると、時間切れで操作が制限されるか。確認後は家庭の時間に戻す。
- 連絡:制限中も、家族への必要な連絡手段が使えるか。
Webの確認はWi-Fi接続時とモバイル回線利用時の両方で行うと、普段の使い方に近い状態で確認できます。ブロックされすぎる場合は、制限をすべて解除する前に、必要なサイトやアプリを一つずつ見直しましょう。
再インストールや初期化を急がない
今回の公式案内には、アプリの再インストールで復旧するという説明はありません。さらに、保護者の新規登録・設定変更・アプリの初期化も利用不可です。
そのため本記事では、障害対応のためにアプリ削除やプロファイル削除を先に行うことは勧めません。Androidには継続して使える制限もあります。代替機能の設定が既存の制限で進められない場合は、無理に解除せず、ドコモへ相談してください。
ドコモの「あんしんホットライン」は0120-053-320、受付時間は午前9時~午後8時です。相談時は、機種、OS、できない操作、表示されたメッセージを控えておくと説明しやすくなります。
復旧したら、制限が重なっていないか確認する
復旧後は、ドコモの公式案内を確認し、保護者ページへのログインと、子どもの端末での制限動作を確認してください。障害中にファミリーリンクやスクリーンタイムを設定した場合、どちらの設定で止まっているのか分かりにくくなることがあります。
「復旧したから代替設定を全部解除」ではなく、Web閲覧・アプリ・利用時間のそれぞれについて、今後どの機能で管理するかを決めてから調整すると、必要な制限を外してしまうミスを減らせます。
よくある質問
保護者ページに入れないのはパスワード間違い?
今回の障害では、保護者ページへのログインも利用不可と発表されています。障害対象の症状であれば、パスワードの変更だけで解決するとはいえません。まず公式の復旧状況を確認してください。
Androidの制限は全部止まっていますか?
いいえ。第二報では、制限レベルに基づくフィルタリングと時間帯制限は利用可能です。ただし、特定サイトのWeb制限や保護者ページの操作は利用できません。
復旧時刻はいつですか?
参照した10月8日付第二報では未定です。
あんしんセキュリティも同じ障害ですか?
今回の発表の対象は「あんしんフィルター for docomo」です。名称が似ている別サービスの障害まで、この発表だけで判断することはできません。
今は、子どもの端末で制限を確認することから
障害中は「アプリが入っているから安心」で終わらせず、子どもの端末でWeb閲覧と利用時間を確認しましょう。Androidは既存の制限のうち使える機能を確認し、必要な部分をファミリーリンクで補います。iPhoneはスクリーンタイムでWeb・アプリ・時間の設定を確認してください。
まずは必要な学習サイトと家族への連絡手段を残し、不要な閲覧や利用時間を絞る。学習と連絡に必要な機能を確認しながら設定しましょう。


