結論から書くと、日本で販売されているiPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxには、SIMカードを挿すトレイがありません。今使っているnano-SIMを抜いて差し替えても使えないので、電話番号をeSIMとして新しいiPhoneへ移す必要があります。
旧端末がiPhoneで、契約中の通信事業者・プランがeSIMクイック転送に対応していれば、ショップに行かず端末上の操作だけで移行できる場合があります。ただし、必要なiOSのバージョンや受付時間、対象外のプランは通信事業者ごとに違います。
この記事では、日本版のSIM仕様を確認したうえで、旧iPhone・Androidそれぞれの移行方法と主要キャリアの条件を整理します(2026年9月28日時点の公式情報にもとづいています)。
iPhone 18 Pro / Pro Maxで物理SIMは使える?
| 項目 | 日本版 iPhone 18 Pro / Pro Max |
|---|---|
| 物理SIM(nano-SIM) | 使えない(SIMトレイなし) |
| eSIM | 対応(8つ以上保存できる) |
| 同時に使える回線 | 2回線(デュアルeSIM) |
| 物理SIM+eSIMの併用 | できない |
Apple日本の技術仕様には、ProとPro Maxのどちらも「物理的なSIMカードには非対応」と書かれています。保存できるeSIMは8つ以上、同時に使えるのは2つです。
eSIM専用モデルが販売されるのは、日本や米国、カナダなど12の国と地域です。それ以外の地域向けにはnano-SIMトレイを備えたモデルもあると報じられているので、海外版を検討している場合は購入する国・地域のApple公式仕様で確認してください。なお、標準モデルの「iPhone 18」は2026年9月末時点で発表されておらず、SIM仕様も分かっていません。
今使っているSIMカードはそのまま挿せる?
挿せません。トレイ自体がないため、今のSIMカードの回線情報を新しいiPhoneのeSIMに移すことになります。方法は次の3つです。
- eSIMクイック転送:旧iPhoneから端末の操作だけで移す方法。通信事業者によっては、物理SIMの回線もeSIMに変換して移せます。
- 通信事業者でeSIMを発行して設定:Androidから移る場合や、クイック転送が使えない場合の方法。QRコードやリンクで設定します。
- eSIMキャリアアクティベーション:通信事業者で端末を購入し、eSIMが割り当て済みの場合は、電源を入れて案内に従います。
Apple Storeで購入したSIMフリー版でも、契約先の通信事業者・プランがeSIMに対応していれば利用できます。
新しいiPhoneで回線が有効になると、今までのSIMは使えなくなります。旧端末を同じ番号の予備機として残すことはできません。

物理SIMからeSIMへ移行する方法
旧iPhoneから移行する場合
Appleは現在、eSIMクイック転送の一般的な条件として次の4つを案内しています。
- 新旧両方のiPhoneに同じApple Accountでサインインしている
- 旧iPhoneをパスコードでロック解除できる
- 2台が近くにあり、どちらもBluetoothがオン
- 両方にiOS 18.4以降がインストールされている
一方で、通信事業者のページには、iOS 16以降やiOS 17以降など、より古いOSを最低条件として記載しているところもあります。これは各社がサービスごとに示している条件です。実際に移行する前には、新旧どちらのiPhoneも最新のiOSに更新しておくのが無難です。旧iPhoneにiOS 27が表示されない場合は、iOS 27が出てこない?iOS 26.7が表示される理由と確認方法も参考にしてください。

初期設定のクイックスタート中に電話番号の転送画面が出たら、移したい番号を選んで旧iPhoneで承認します。初期設定のあとでも、「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を設定」または「eSIMを追加」から転送できます。ソフトバンクやワイモバイルのように、初期設定やデータ移行を済ませてからeSIMの手続きをするよう案内している事業者もあるので、契約先の手順に合わせてください。
終わったら、電話の発着信、SMSの受信、Wi-Fiをオフにした状態でのデータ通信を確かめておきます。
Androidから移行する場合
基本は、通信事業者のWebサイトやアプリでeSIMを発行し、QRコードなどで新しいiPhoneに設定します。QRコードは新しいiPhoneのカメラで読み取るため、パソコンなど別の画面に表示できるようにしておくとスムーズです。
Appleの案内では、AndroidからiPhoneへeSIMを直接転送する方法に日本で対応しているのはauとUQ mobileです。iPhone側はiOS 26以降、Android側はAndroid 16以降の対応機種が必要です。
写真やアプリのデータ移行は回線とは別の作業です。Android側のバックアップ状況はAndroidバックアップは無料15GBに収まる?で確認方法をまとめています。
クイック転送が使えない場合
旧iPhoneのOSが条件を満たせない、契約中のプランが対象外、旧端末が壊れているといった場合は、通信事業者のWebサイトやアプリからeSIMを発行(再発行)して設定します。povoでのeSIM再発行の流れはpovoの5G SAへ変更ガイドでも紹介しています。
格安SIMの中にはeSIMを扱っていない事業者やプランもあります。その場合は購入前に、eSIMに対応したプランへ変更できるか確認しておきましょう。
主要キャリアではどう移行する?
旧端末がiPhoneの場合の、各社公式ページで確認できた主な条件です。
| ブランド | クイック転送 | 主な条件・注意点 |
|---|---|---|
| ドコモ | 対応(対象機種に18 Pro / Pro Maxを掲載) | 新旧ともiOS 16.4以上。副回線サービスの副回線は対象外 |
| ahamo | 対応 | 新旧ともiOS 16以降、かつiPhone 11以降 |
| au / UQ mobile | 対応 | Web手続きは無料、店舗は4,950円(税込) |
| povo2.0 | 対応 | データ専用プランは対象外 |
| ソフトバンク | 対応 | 初期設定・データ移行のあとにeSIM開通 |
| ワイモバイル | 対応 | 新旧ともiOS 17以降。受付0:30〜23:30、Wi-Fiが必要 |
| LINEMO | 対応 | 新旧ともiOS 17以降。受付0:30〜23:30 |
| 楽天モバイル | 対応(SIMをeSIMに変換して移行) | 完了までeSIMプロファイルを削除しない |
ドコモ:ドコモは2026年9月19日、Apple Storeオンラインで購入し、ドコモ回線を機種変更で申し込んだ場合はeSIMクイック転送が利用できないと告知しています(ITmedia Mobileが報道)。この場合はSMSで届く確認コードを使ってeSIMを設定する流れになると報じられています。記事公開時点では、この制限が解消されたかどうかを確認できていません。該当する人はドコモのeSIMクイック転送ページとオンラインショップのお知らせを確認してください。
ahamo:ahamo公式では、条件に当てはまらない場合はahamoサイトからeSIMを発行するよう案内しています。旧端末と新端末の両方が手元にそろってから手続きします。
au・UQ mobile:Webやクイック転送で手続きできるのは、支払い方法が口座振替かクレジットカードの人です。auは手続きによって契約中の回線種別が変わる場合があるとしており、変えたくない場合は「My au」から手続きするよう案内しています。手数料はauの公式FAQに記載があります。
povo:povo2.0のデータ専用プランはクイック転送の対象外です。手続きが終わる前に旧端末をオールリセットしないようpovo公式が注意を呼びかけています。
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO:3ブランドとも、2023年からクイック転送に対応しています。ワイモバイルとLINEMOは現行の公式ページで「新旧ともiOS 17以降」「受付0:30〜23:30」と案内しています。LINEMOは、SIMカードを使っている人は先にeSIMへ変更するよう案内しています。ソフトバンクの現行サポートページでは、初期設定とデータ移行のあとにeSIMを開通する手順になっていますが、iOSの条件や受付時間は記事公開時点で個別に確認できていません。ソフトバンクのeSIM開通サポートで最新の手順を確認してください。
手数料は、au・UQ mobile以外は各社の公式ページで確認してください。
旧端末を初期化してよいのはいつ?
新しいiPhoneで通話・SMS・モバイル通信、必要なアプリの移行まで確認してから旧端末を初期化してください。下取りや返却期限がある場合は、その期限にも注意します。
povoやワイモバイルは、eSIMの手続きが終わる前に旧端末をリセットすると再発行できなくなると案内しています。認証アプリは移行を忘れるとログインできなくなることがあるので、Microsoft Authenticator移行手順もあわせて確認しておくと安心です。
デュアルSIMを使う場合
2回線を同時に使うなら、両方ともeSIMにする必要があります。「メイン回線はeSIM、データ用の格安SIMはカード」という組み合わせはできないので、2回線目もeSIMで契約できるか確認しておきましょう。
iOS 26以降では、クイック転送で複数の電話番号をまとめて移せます。ただし、ドコモの副回線サービスの副回線のように対象外の回線もあり、その場合は個別にeSIMを発行します。
海外旅行でeSIMを使う場合
旅行用eSIMは追加できますが、同時にオンにできるのは2回線までです。国内で2回線使っている人は、旅行中どちらかをオフにします。旅行用eSIMと国内回線を両方オンにすると、国内回線にローミング料金がかかる可能性がある点にも注意してください。国内回線のeSIMは削除せず、オフにしておくだけにします。詳しくはAppleの海外旅行中のeSIMの案内にまとまっています。
機種変更前チェックリスト

- 契約中のプラン(2回線目も含む)がeSIMに対応している
- 旧iPhoneを最新のiOSにアップデートした
- 旧iPhoneのパスコードとApple Accountのパスワードが分かる
- Web手続きの条件(支払い方法など)と受付時間を確認した
- Wi-Fi環境と、QRコードを表示できる別の画面がある
- LINE、認証アプリ、銀行アプリの引き継ぎ準備ができている
よくある質問
SIMカードを挿しても認識しないだけですか?
いいえ。日本版のiPhone 18 Pro / Pro MaxにはSIMトレイ自体がありません。
Apple Storeで買ったiPhoneでも使えますか?
契約先の通信事業者・プランがeSIMに対応していれば使えます。ドコモ回線をApple Storeオンラインで機種変更として申し込んだ場合は、上で触れたクイック転送の制限に注意してください。
eSIMへの変更に手数料はかかりますか?
事業者と手続き方法によって違います。au・UQ mobileは、My au・My UQ mobile(Web)なら無料、店舗では4,950円(税込)です。そのほかの事業者は公式ページで確認してください。
Wi-Fiがないと設定できませんか?
事業者によって違います。ドコモはeSIM専用のiPhoneならWi-Fiなしでもクイック転送できるとしていますが、ワイモバイルはWi-Fi接続が必要と案内しています。データ移行もあるので、Wi-Fiがある場所で作業するのが確実です。
2回線を同時に使えますか?
使えます。2回線ともeSIMであることが条件です。
旧iPhoneはいつ初期化してよいですか?
新しいiPhoneで通話・SMS・モバイル通信と、必要なアプリの移行を確認してからにしてください。
まとめ
- 日本版のiPhone 18 Pro / Pro MaxはeSIM専用で、SIMカードは挿せない
- 旧端末がiPhoneなら、契約先が対応していればクイック転送で物理SIMの回線をeSIMとして移せる
- Androidからやクイック転送が使えない場合は、事業者でeSIMを発行して設定する
- 旧端末の初期化は、新しいiPhoneで通信とアプリの移行を確認してから

