最終確認:2026年9月21日
Windows Update後に、USBスピーカーやヘッドセットの音が出なくなった。抜き差ししても戻らず、音量が0のまま動かない――そんな場合は、機器の故障だけでなく、更新後の既知の不具合も確認してください。
ただし、USB機器の無音がすべて同じ原因とは限りません。まずは出力先と接続を確認し、自分のWindowsに合った更新情報を見ていきましょう。急ぎの会議がある方は、後半の「今すぐ音を使いたいとき」から読んでも構いません。
今回の不具合に当てはまる可能性がある症状
Microsoftが案内しているのは、一部のUSB Audio Class 1.0対応機器で起きる問題です。次のような症状が挙げられています。
- デバイスマネージャーで「コード10」と表示される。
- 音声が出ない。
- 音量を変えられない、または0のままになる。
- サウンド設定が開けない、反応しない。
- 通常のステレオでは使えても、8チャンネルや3Dオーディオで動作しない。
KB5129195で修正されたのは、このうち8チャンネル・3Dオーディオに関する問題です。9月21日の確認時点で、それ以外は引き続き対応中とされています。出典:Microsoft・Windows 11 25H2の既知の問題。
USB Audio Classは、USBで音声を扱う機器の規格です。USB端子の色や、USB 2.0/3.0という端子の説明だけで判断しないでください。不明な場合は、機器の型番を控えてメーカーに確認します。
なお、USBマイクが使えない場合も確認は必要ですが、入力だけの不調を、この記事の不具合だと決めつけることはできません。入力先やアプリのマイク設定も別に調べましょう。
KB5124008・KB5124012と修正更新の違い

Windows 11のバージョンによって、確認すべきKB番号が異なります。
| Windows 11のバージョン | 問題が案内されている9月8日の更新 | 9月14日の一部修正を含む更新 |
|---|---|---|
| 24H2/25H2 | KB5124008 | KB5129195 |
| 26H1 | KB5124012 | KB5129194 |
26H1側も一部修正であり、すべてのUSBオーディオの問題が解消したという案内ではありません。出典:Microsoft・Windows 11 26H1の既知の問題。24H2/25H2については上記の25H2向け公式情報を参照しています。
「KB5129195を入れれば、どのWindows 11でも直る」と考えて、別バージョン用の更新を手動で入れないでください。この記事では24H2/25H2/26H1を中心に説明しています。ほかのバージョンは、そのバージョンの公式情報を確認してください。
まず確認したい4つのポイント

以下は原因を絞り込むための一般的な確認です。今回の不具合に対する修復を保証する手順ではありません。画面が反応しない場合は、その手順を無理に続けず、次の確認や代替手段へ進んでください。
1.出力先とミュートを確認する
「設定」→「システム」→「サウンド」を開き、「出力」で使いたいUSBスピーカーやヘッドセットが選ばれているか確認します。モニターや別の音声機器へ切り替わっていないかも見てください。
機器本体のミュートスイッチ、Windowsの音量、アプリ内の音量をそれぞれ確認します。会議アプリでは、Windowsとは別にスピーカーやマイクを選べる場合があります。
USBマイクが使えない場合は、「入力」で対象機器が選ばれているか、アプリにマイクの利用を許可しているかも確認してください。スピーカーの設定変更だけで、マイクまで直るとは限りません。
2.USB接続を確認し、一度再起動する
作業中のデータを保存し、通話・録音アプリを終了してからUSB機器を抜き差しします。ハブ経由なら、可能な場合はPC本体の端子へ直接つないで確認してください。
その後、Windowsを一度再起動して再確認します。改善しなければ、抜き差しや再起動を何度も繰り返す必要はありません。
別の端子や別のPCで試せる場合は、その結果も控えます。「別のPCでは使える」という情報は手がかりになりますが、それだけで更新が原因と確定するわけではありません。
3.「コード10」と機器名を記録する
スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」を開きます。「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」などから該当機器を探し、右クリック→「プロパティ」で状態を確認してください。分類や名前は機器によって異なります。
エラーが表示されたら、コード番号、機器名、ドライバーの情報を控えます。「コード10」は今回の不具合専用の表示ではありません。コードだけを見て、機器を買い替えたり、ドライバーをすべて削除したりしないでください。
4.Windowsのバージョンと更新履歴を確認する
「Windows」キーと「R」キーを押し、winver と入力してEnterキーを押すと、バージョンとOSビルドを確認できます。
「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」でKB番号と導入日を確認し、前の表と照らし合わせます。新しい更新を適用する場合は、自分の端末向けに案内されるものを使い、再起動後に再生と録音を別々に試してください。管理されている会社のPCでは、先に管理者へ相談します。
今すぐ音を使いたいときの一時的な対処

会議前なら、内蔵スピーカーや別の接続方法を試す
ノートPCの内蔵スピーカー・マイク、3.5mm端子のイヤホン、Bluetooth機器など、使える手段があれば一時的に切り替えます。別のUSB製品を買えば必ず直る、ということではありません。
切り替えた後は、会議アプリのスピーカーとマイクを両方選び直し、テスト通話や録音で確認しましょう。音が聞こえるだけでなく、自分の声も相手に届くことが大切です。
スピーカーを使う場合は、周囲への音漏れやハウリングにも注意してください。会社の会議に個人のスマートフォンなどで参加する場合は、利用ルールを確認しましょう。
8チャンネル・3Dオーディオ使用時だけ問題が出るなら
機器やアプリの設定でステレオ/2チャンネルを選べる場合は、元の設定を控えてから試す選択肢があります。設定項目がない場合や画面が開かない場合は、無理に変更しないでください。
この確認は、コード10や完全な無音をすべて解消する方法ではありません。設定を変えて使えるようになった場合も、どの条件で再発するかを記録しておくと、後から確認しやすくなります。
更新の削除やドライバーの総入れ替えを急がない
セキュリティ更新の削除、出所の分からないドライバー更新ソフトの利用、レジストリの変更を、最初の対処にはしないでください。
メーカーのドライバーを入れ直す場合も、機器の型番と対応OSを確認し、公式の手順に従います。企業の管理者で、未修正の問題に対する早急な対応が必要な場合は、Microsoftが案内する法人向けサポートへの相談を検討してください。
問い合わせには、Windowsのバージョン、KB番号、機器の型番、接続方法、コード10の有無、ほかの接続方法で音が出るかをまとめると役立ちます。
よくある質問
コード10がなければ、今回の不具合ではないのですか?
コード10の有無だけでは判断できません。更新前後の変化、使用機器、サウンド設定の状態を合わせて確認してください。
USBマイクだけ反応しないときも、同じ方法で直りますか?
同じ原因とは限らず、改善も保証できません。まず入力先、ミュート、マイクへのアクセス許可、アプリ側の設定を確認します。録音アプリでは使えるのに会議アプリだけで使えない場合は、アプリ固有の設定も調べてください。
更新後も直らないときは、何をすればよいですか?
変更した設定を記録し、使える代替手段を確保したうえで、公式情報とサポート窓口を確認してください。原因が分からないまま設定を次々に変えると、元の状態に戻すのが難しくなります。
まとめ:対象機器と修正内容を確認し、急ぎなら別の機器を使う
まず出力先・入力先と接続を確認し、Windowsのバージョン、更新履歴、エラーの状態を控えましょう。修正更新を選ぶときはKB番号だけでなく、対象バージョンも確認することが大切です。
会議などが迫っている場合は、原因究明と並行して内蔵スピーカーなどの代替手段を試してください。公式情報は更新されるため、実際に対処する時点の案内も確認しましょう。

