施設内でスマートフォンの電波が入りにくい場所はありませんか。
建物の構造や立地によっては、屋外では問題なく使えるのに、建物内に入ると急に電波が弱くなることがあります。
今回、ある施設でNTTドコモの電波が入りにくい場所があり、施設の利用者様から不便だというお声を頂いておりました。
そこで、NTTドコモへ相談したところ、現地調査のうえで電波改善用のレピーターを1台設置してもらうことができました。
しかも、法人としてドコモの携帯回線契約がない状態でも相談でき、結果的にレピーター機器を無償で貸与してもらう形になりました。
この記事では、施設や事業所でドコモの電波環境が悪い場合に、どのように相談すればよいのか、実際の流れをご紹介します。
施設内でドコモの電波が入りにくい状況だった
今回困っていたのは、建物内の一部エリアでNTTドコモの電波が入りにくいという問題です。
具体的には、人が集まるロビーの周辺で、ドコモ回線の電波状況が悪く、スマートフォンでの通信が不安定になることがありました。
施設内にはフリーWi-Fiを設置しておらず、利用者様にはご不便をおかけしておりました。
特に次のような場面では、携帯電話の電波そのものが弱いと困ることがあります。
- 来訪者がスマートフォンで連絡を取りたいとき
- 緊急時に携帯電話で連絡を取りたいとき
まずはNTTドコモの「電波のお困りごと窓口」へ相談
今回利用したのは、NTTドコモの「電波のお困りごと窓口」です。
問い合わせ時には、次のような内容を入力・回答しました。
- 電波が悪い場所
- 通話に問題があるか
- データ通信に問題があるか
- いつ頃から電波が悪いか
- 建物内のどの範囲で困っているか
- 屋外では電波が入るか
- 他のドコモ回線端末でも同じ症状か
- ドコモとの契約状況
- 建物内のブロードバンド回線やWi-Fiの有無
ここで重要なのは、問い合わせ項目の中に「ドコモ契約なし・MVNO契約」という選択肢があることです。
つまり、少なくとも相談の入口としては、必ずしも法人としてドコモ携帯回線を契約していないと問い合わせできない、という形ではありませんでした。
今回のケースでも、法人としてドコモの携帯電話回線契約はありませんでした。
ただし、電波改善装置の設置可否は、建物の状況、屋外の電波状況、改善したい範囲、ドコモ側の判断などによるため、必ず設置してもらえるとは限りません。
5営業日後に質問メール、その3営業日後に電話で連絡が来る
問い合わせフォームから送信した後、5営業日後にメールで次のような質問メールが届きました。
1.お勤め先におけるドコモの法人契約の有無(例:あり、なし、不明)
※法人契約がある場合は、「法人契約者名とご契約電話番号」をお知らせください
2.ご連絡可能な電話番号
※連絡先がご本人様あてではない場合、お名前やご関係もお知らせください
3.法人名(会社名)
※事業所名や支店名がある場合はその名称もお知らせください
4.会社でのお立場(例:経営者・オーナー、責任者、総務担当、一般社員、など)
※アルバイト、派遣社員などお立場によっては、責任者様からのお問い合わせをお願いしております
5.改善希望場所の種類や用途について(例:1階事務室、受付フロア、無人倉庫、別館2階休憩室、など)
6.改善希望場所の広さ(例:50平米程度、80畳くらい、など)
今回の相談では、施設全体の電波改善を求めるのではなく、人が集まりやすい場所5か所を中心に改善できないかという形で相談しました。
質問メールへ回答してから3営業日後に電話を頂き、内容の確認とドコモ回線の契約がなくても1か所だけなら改善装置であるレピーターを無償で貸与して頂けるというご提案でした。
最短2日後にご訪問頂けるとのこで、お願いしました。
現地調査のうえでレピーターを1台設置
NTTドコモの担当者が現地調査に来られました。
現地では、どの方向から電波が届いているか、どの窓際が受信しやすいか、レピーター本体をどこに置けば効果が出るかを確認してもらいました。
今回の調査では、建物の外から届く電波を受けやすい窓の位置が重要でした。
同じ窓付近でも、貼り付ける位置によって電波強度が変わるとのことで、実際に複数の位置を確認しながら、最も効果が高い場所を探してもらいました。
仮設置のテストでは、窓側に外部アンテナを設置し、レピーター本体を人が集まるスペースの近くに置くことで、改善したいエリアに電波が届くことを確認できました。
レピーターとは何か
レピーターは、屋外から届いている携帯電話の電波を受けて、建物内の電波が弱い場所へ中継する装置です。

イメージとしては、次のような構成です。
- 窓際など、外の電波を受けやすい場所にアンテナを設置する
- アンテナとレピーター本体をケーブルで接続する
- レピーター本体から建物内に向けて電波を出す
今回設置された機器も、アンテナと本体をケーブルで接続するタイプでした。
ただし、レピーターを置けば建物全体の電波が一気に改善するわけではありません。
レピーターには向きがあり、電波が出る方向も意識する必要があります。
今回の説明では、動作状況を示すLEDがある側から約120度の角度で電波が出るとのことでした。そのため、本体をどちら向きに置くかが重要になります。
また、安定して届く距離は約10m程度のようでした。
設置場所の注意
機器の設置にあたっては貸与品のため、次の点に注意が必要です。
- 本体の周囲に放熱スペースを確保する
- 水濡れしやすい場所に置かない
- ドコモの指示なく機器を移動しない
- 人が触れやすい場所や落下しやすい場所を避ける
単に「置けばよい」というものではなく、電波の向き、安全性、保守性を考えて設置場所を決める必要があります。
配線工事は自分たちで行う必要があった
今回のケースでは、レピーター機器一式は貸与されましたが、施設側で必要な配線や設置補助は自分たちで対応する必要がありました。
NTTドコモ側で大がかりな配線工事までしてくれるわけではありません。
たとえば、電源の取り回し、ケーブルを目立たないようにする作業、棚や台の用意などは、施設側で検討する必要があります。
そのため、事前に次の点を確認しておくとスムーズです。
- 近くに電源コンセントがあるか
- ケーブルを安全に通せるか
- 人がつまずかない配線にできるか
- 本体を置く台や棚を用意できるか
- 窓際にアンテナを貼り付けられるか
- 清掃や点検の邪魔にならないか
施設の場合、見た目だけでなく安全面も重要です。
特に利用者や来訪者が多い場所では、ケーブルに足を引っかけたり、機器に触れてしまったりしないように配慮が必要です。
費用について
今回のケースでは、レピーター1台については無償で貸与されました。
設置・撤去・同一住所内での移動についても、通常の範囲であれば無料という説明でした。
ただし、完全に費用がかからないという意味ではありません。
注意すべき費用として、次のようなものがあります。
- 機器を使用するための電気代
- 紛失した場合の賠償金
- 故意または過失で破損した場合の修理費用
- 通常の簡易工事を超える工事が必要な場合の費用
- 施設側で用意する棚、配線モール、延長コードなどの費用
特に紛失時には賠償金が発生するため、施設内での管理方法を決めておく必要があります。
必ず設置してもらえるわけではない点に注意
今回のケースでは、法人としてドコモ携帯回線の契約がない状態でも、レピーターを1台設置してもらうことができました。
ただし、これはあくまで一つの事例です。
次のような条件によって、対応内容は変わる可能性があります。
- 屋外のドコモ電波状況
- 建物の構造
- 改善したい範囲の広さ
- 設置できる場所の有無
- 電源の有無
- 契約状況
- ドコモ側の判断
そのため、「法人契約がなくても必ず無償設置してもらえる」とは考えないほうがよいです。
まず相談してみる価値はあります。
まとめ:施設内のドコモ電波が悪い場合は、まず相談してみる価値あり
施設内でキャリアの電波が悪い場合、Wi-Fiの整備だけで解決しようとすることも多いと思います。
しかし、来訪者や職員が使うスマートフォンのことを考えると、携帯電話回線の電波状況も重要です。
今回のケースでは、法人としてドコモの携帯回線契約がない状態でも、NTTドコモへ相談し、現地調査のうえでレピーターを1台設置してもらうことで電波状況の改善ができました。

ポイントは次のとおりです。
- ドコモの電波が悪い場合は「電波のお困りごと窓口」へ相談できる
- 法人契約がなくても相談の余地はある
- 施設全体ではなく、人が集まる場所を中心に相談すると現実的
- レピーターは屋外電波を建物内へ中継する装置
- 設置場所、向き、配線、保守性が重要
- 貸与品なので紛失・破損には注意が必要
- 必ず設置されるとは限らないため、個別判断になる
施設や事業所で「ドコモだけ電波が弱い」「建物内の一部だけ圏外になる」と困っている場合は、まずは状況を整理してNTTドコモへ相談してみるとよいと思います。









