ネットワークスペシャリスト試験の勉強をしていると、BGPやOSPFの用語が何度も出てきます。
特にBGPでは、Open、Update、Notification、Keepaliveの4種類のメッセージ。
OSPFでは、ルータLSA、ネットワークLSA、サマリーLSA、ASBRサマリーLSA、AS外部LSAといったLSAの種類。
どちらも重要なのは分かるのですが、英単語や似た名前が多く、最初はかなり覚えにくい分野です。
そこでこの記事では、BGPメッセージを 「オウノック」、OSPF LSAを 「ルネサはA(良い)ガイだ」 という語呂合わせで整理します。
単なる丸暗記ではなく、ネスペ午後問題でも使えるように、
「何を伝える情報なのか」
「どの場面で出てくるのか」
までイメージしながら覚えられるようにまとめました。
【注意】管理人は覚えやすいと思っていますが、個人差があります。
BGPメッセージ4種類は「オウノック!」で覚える
BGPで交換される4種類のメッセージとその役割
オウノック!
Open、Update、Notification、Keepalive

| メッセージの種類 | 説明 |
|---|---|
| OPEN | BGP接続開始時に交換する。 自AS番号、BGP ID、バージョンなどの情報を含む。 |
| UPDATE | 経路情報の交換に利用する。 経路の追加や削除が発生した場合に送信される。 |
| NOTIFICATION | エラー検出時に送信される。 |
| KEEPALIVE | BGP接続の確立および維持のために定期的に交換する。 |
BGP(Border Gateway Protocol)は、「AS(自律システム)」間で経路情報を交換し、最適なデータ通信ルートを決定するルーティングプロトコルであるEGP(Exterior Gateway Protocol)の一つです。
※現在はEGP=BGPとなります。
BGPの基本をもう一歩深掘り
ここまででBGPのメッセージは覚えられたと思いますが、ネスペ対策としてはもう一段理解を深めることが重要です。
ここでは、試験で狙われやすいポイントをコンパクトに解説します。
■ BGPとは何をしているプロトコルか
BGP(Border Gateway Protocol)は、
AS(自律システム)同士で経路情報を交換するプロトコルです。
インターネット全体は複数のASで構成されており、
BGPはそれらをつなぐ「インターネットの要」と言えます。
- OSPF:組織内(内部ルーティング)
- BGP:組織間(外部ルーティング)
👉 この対比は頻出です。
■ eBGPとiBGPの違い
BGPには2種類あります。
| 種類 | 用途 | 接続先 |
|---|---|---|
| eBGP | 外部BGP | 異なるAS |
| iBGP | 内部BGP | 同一AS |
ポイントは以下です。
- eBGPは直接接続が基本
- iBGPはAS内で経路を広める役割
■ パスベクタ型プロトコル
BGPは「パスベクタ型」に分類されます。
これは、
👉 どのASを通ってきたか(経路)を持つ
という特徴があります。
この情報が「AS_PATH」です。
■ ルーティング選択の優先順位
BGPは複数の経路がある場合、ネスペ試験で出題されるものに限ると以下の順で優先されます。
| 項目 | 優先条件 | 出題頻度 |
|---|---|---|
| Local Preference | 大きい方が優先 | ★★★ |
| AS_PATH | 短い方が優先 | ★★★ |
| MED | 小さい方が優先 | ★★ |
| eBGP / iBGP | eBGP優先 | ★★ |
(参考)
MED(Multi-Exit Discriminator):「どの出口(回線)から来てほしいか」を相手ASに伝える値
■ BGPの特徴(ネスペ頻出)
- TCPを使用(ポート179)
- 信頼性のある通信(再送あり)
- 更新は差分のみ(Updateメッセージ)
👉 OSPFとの違いとして出題されやすいです
■ BGPが遅いと言われる理由
BGPは以下の理由で収束が遅いです。
- 経路が膨大(インターネット全体)
- ポリシー制御が複雑
- 安定性重視
👉
「速さより安定性」
これがBGPの思想です
■ ネスペ対策ポイントまとめ
- Open / Update / Notification / Keepalive
- AS_PATH(経路情報)
- eBGPとiBGPの違い
- パスベクタ型
OSPFのLSAは「ルネサはA(良い)ガイだ」で覚える

BGPとあわせて、ネスペ試験でよく出てくるのがOSPFのLSAです。
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、ルータ同士がLSA(Link State Advertisement)を交換し、ネットワークの状態を共有します。
ただ、LSAは種類が多く、名前も似ているため、最初はかなり覚えにくいです。
そこで、主要なLSAは次の語呂合わせで覚えます。
ルネサはA(良い)ガイだ
| 語呂 | LSAの種類 | 英語名 | ざっくりした役割 |
|---|---|---|---|
| ル | ルータLSA | Router LSA | ルータ自身のリンク情報を伝える |
| ネ | ネットワークLSA | Network LSA | 同一ネットワーク上のルータ情報を伝える |
| サ | サマリーLSA | Summary LSA | 他エリアへの経路情報を伝える |
| A | ASBRサマリーLSA | ASBR Summary LSA | ASBRへの到達情報を伝える |
| ガイ | AS外部LSA | AS External LSA | OSPF外部の経路情報を伝える |
「ルネサはAガイだ」の意味
語呂合わせの対応は次のとおりです。
- ル:ルータLSA
- ネ:ネットワークLSA
- サ:サマリーLSA
- A:ASBRサマリーLSA
- ガイ:AS外部LSA
特にネスペ対策では、単に名前を覚えるだけでなく、
どの装置が生成するのか、どこまで伝わるのか、何の情報を伝えるのか まで押さえると得点につながりやすいです。
OSPF LSAの役割をもう少し深掘り
ルータLSA
ルータLSAは、各OSPFルータが生成するLSAです。
自分がどのネットワークに接続しているか、どの隣接ルータとつながっているか、といったリンク情報を伝えます。
イメージとしては、
「私はこのリンクにつながっています」
という自己紹介のようなLSAです。
ネットワークLSA
ネットワークLSAは、マルチアクセスネットワークでDRが生成するLSAです。
同じネットワーク上に、どのルータが接続しているかを伝えます。
イメージとしては、
「このネットワークには、これらのルータが参加しています」
という情報です。
サマリーLSA
サマリーLSAは、ABRが生成するLSAです。
ABRとは、複数のOSPFエリアを接続するルータです。
サマリーLSAは、別エリアへの経路情報を他のエリアへ伝えるために使われます。
イメージとしては、
「別エリアには、このネットワークがあります」
と要約して伝えるLSAです。
ASBRサマリーLSA
ASBRサマリーLSAは、ASBRへ到達するための情報を伝えるLSAです。
ASBRとは、OSPF以外の経路情報をOSPFへ取り込むルータです。
例えば、BGPや静的ルートなど、OSPF外部の経路をOSPFへ再配送する場合に関係します。
イメージとしては、
「外部経路を持っているASBRは、こちらにいます」
と教えるLSAです。
AS外部LSA
AS外部LSAは、ASBRが生成するLSAです。
OSPFの外にある経路情報を、OSPF内へ広告するために使われます。
イメージとしては、
「OSPFの外側には、このネットワークがあります」
と伝えるLSAです。
OSPF LSAの覚え方まとめ
OSPFの主要なLSAは、次の語呂合わせで覚えます。
ルネサはA(良い)ガイだ
- ル:ルータLSA
- ネ:ネットワークLSA
- サ:サマリーLSA
- A:ASBRサマリーLSA
- ガイ:AS外部LSA
最初は語呂合わせで名前を覚え、次に「誰が生成するか」「何を伝えるか」を確認すると理解が深まります。
ネスペ対策としては、BGPの「オウノック!」とOSPFの「
BGPとOSPFはセットで整理すると覚えやすい
BGPはAS間で経路情報を交換するプロトコルです。
一方、OSPFは主に組織内やAS内で使われる内部ルーティングプロトコルです。
試験では、次のように対比して問われることがあります。
| 項目 | BGP | OSPF |
|---|---|---|
| 分類 | EGP | IGP |
| 主な用途 | AS間の経路交換 | 組織内・AS内の経路制御 |
| 代表的な情報 | AS_PATH | LSA |
| 特徴 | パスベクタ型 | リンクステート型 |
| 覚え方 | オウノック | ルネサはAガイだ |
BGPは、
Open / Update / Notification / Keepalive
を「オウノック!」で覚える。
OSPFの主要LSAは、
ルータLSA / ネットワークLSA / サマリーLSA / ASBRサマリーLSA / AS外部LSA
を「ルネサはA(良い)ガイだ」で覚える。
このように、BGPとOSPFをセットで整理すると、ネスペ午後問題でも知識を引き出しやすくなります。
ルネサはAガイだ」をセットで覚えておくと、ルーティング分野の基礎知識をかなり整理しやすくなります。
まとめ(暗記+理解)
語呂合わせで覚えつつ、意味も理解しておくと得点が安定します。
- オウノック! → BGPメッセージ4種類
- ルネサはA(良い)ガイだ → OSPFの主要LSA
- AS_PATH → BGPの経路履歴
- LSA → OSPFでネットワーク状態を伝える情報
- BGP → AS間の経路制御
- OSPF → AS内・組織内の経路制御
BGPとOSPFは、ネスペ試験でどちらも頻出です。
単語だけを丸暗記するのではなく、
BGPはAS間、OSPFはAS内
BGPはAS_PATH、OSPFはLSA
という対比で整理しておくと、午後問題でも使いやすい知識になります。

