強風の日になると、家の外から「ギーギー」という嫌な音が聞こえてくる…。
そんな経験はありませんか?
私の家では、風が強い日になると電線からギーギー音が発生し、寝室の壁から音が響いてよく眠れないほどの騒音になっていました。
この問題に約2年間悩まされていましたが、最終的に関西電力送配電へ問い合わせたところ無料で改善してもらえました。
この記事では
- 電線の異音の原因
- 電気設備の責任分界点
- 電力会社が対応する範囲
について、電気工事士の視点も交えて解説します。
強風の日だけ電線がギーギー鳴る原因
結論から言うと、今回の原因は
引き込み線をカバーする塩ビ管と支持金具の擦れでした。


住宅の電気は、電柱から次のルートで供給されています。
電柱
↓
引き込み線
↓
引込支持点(建物外壁)
↓
電力量計(スマートメーター)
↓
分電盤
↓
屋内配線
この**電柱から建物へ来ているケーブルを「引き込み線」**と呼びます。
強風時にはこの引き込み線が揺れ、次の部分で摩擦が起きることがあります。
- 支持金具
- 塩ビ管
- 外壁
- ケーブル同士
その結果
ギーギー
キーキー
といった異音が発生します。
我が家の場合はさらに
寝室の壁のすぐ横に引き込み線があったため壁が共振し、余計に気になっていました。
2年間はグリスで応急処置していた
実は最初から電力会社へ相談したわけではありません。
異音の原因が
- 支持金具
- 塩ビ管
との擦れだったため、
擦れている部分にグリスを塗って対処していました。
グリスを塗ると一時的に音は止まります。
しかし
- 雨
- ホコリ
- 風による引き込み線の揺れ
によって効果は長く続きません。
結局、根本的な解決にはなりませんでした。
グリスは塩ビ管にも付くので、念のため↓こんなシリコングリスが良いかと思います。
関西電力送配電へWEB問い合わせ
そこで重い腰を上げて関西電力送配電へ問い合わせることにしました。
問い合わせは
WEBフォームから行いました。
問い合わせ内容
- 強風時に電線から異音がする
- 寝室の壁に支持金具があり響くので音がすると眠れない
- 擦れている場所があり、グリスを塗ってしのいでいる
すると
翌営業日に見に来てくれました。
そこで詳しく状況を説明しました。
確認してもらうとやはり原因は
支持金具と塩ビ管の擦れ
でした。
塩ビ管を適度に短くして擦れないようにすることで対応可能とのこと。
また、費用は無料とのこと。
作業内容の詳細を確認したうえで作業をお願いしました。
ポイントは不在時でも敷地内に入って作業してOKと伝えることです。
それにより関西電力送配電のスケジュールが空いている最短の日で作業してもらえます。
対応は翌週、作業時間は約1時間
連絡から翌週に作業員の方が来てくれました。
作業時間は約1時間。
擦れている塩ビ管を一部カットし、擦れが起きないように処置してくれました。
引き込み線のビフォーアフター
実際の改善状況はこちらです。
改善前は、引き込み線が塩ビ管付近で擦れていました。
改善後は、擦れが発生する部分のケーブルを調整して接触しない状態に変更されています。

修理費用は無料でした
今回の作業費用は
0円(無料)
でした。
理由は
引き込み線が電力会社の供給設備だからです。
電気設備の責任分界点とは
電気設備には
電力会社の設備
需要家(家側)の設備
という区分があります。
この境界を
責任分界点
と呼びます。
一般住宅では多くの場合
電柱
↓
引き込み線(電力会社)
↓
電力量計(電力会社)
↓
分電盤(需要家)
↓
屋内配線(需要家)
つまり
メーターまで → 電力会社設備
メーター以降 → 家の設備
となります。
責任分界点の根拠
この区分は次の法令・規定に基づいています。
- 電気事業法
- 電気設備に関する技術基準を定める省令
- 電力会社の供給約款
電気事業法では、電力会社は
電気を供給するための設備(供給設備)を維持管理する義務
があります。
供給設備には
- 電柱
- 変圧器
- 引き込み線
- 電力量計
などが含まれます。
そのため、引き込み線のトラブルは電力会社が対応するケースが多いのです。
ただし引込支持金具は建物側設備
注意点として
引込支持金具は需要家設備になることが多いです。
つまり
電線 → 電力会社
支持金具 → 建物側
という区分になります。
そのため状況によっては
- 電力会社対応
- 電気工事店対応
- ハウスメーカーや工務店
に分かれることがあります。
ります。
まとめ
強風時の電線の異音は
引き込み線の擦れが原因のことがあります。
私の家では
- 2年間放置
- グリスで応急処置
- 電力会社へ相談
という流れで、最終的に無料で改善してもらえました。
もし同じような症状で困っているなら
一度電力会社へ相談してみることをおすすめします。
電気設備のトラブルは、放置するより早めの点検が安心です。
