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【実体験】貯湯槽電気防食装置が「防食不足(少)」で黄色ランプ点灯になる原因と対処法を現場目線で解説

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施設設備を点検中にこんな表示を見たことはありませんか?

「防食モニター:少(防食不足)」黄色ランプ

これって故障???

結論から言うと、これは
👉 装置ではなくお湯をためるタンク(貯湯槽)や水の状態が変わったサインです。

長年設備を見ていますが、初めての体験だったので電気防食装置について調べてみました。
本記事では、原因と対処方法を、分かりやすく解説します。

目次

電気防食装置とは?(前提)

貯湯槽の電気防食装置は、タンクに微弱な電流を流すことで腐食を防ぐ設備です。

・タンクを「腐食しない状態(陰極)」にする

これがないと貯湯槽は以下の条件が揃うため腐食しやすいです。

・水(電解質)+金属(鋼材)
・溶存酸素
・温度(高温ほど腐食促進)
・異種金属接触(配管など)

👉 正常状態は「防食適正(緑)」

「防食不足(少)黄色表示」になる原因

ちょっと待った!その前に貯湯槽とは?

貯湯槽とは、建物内で使うお湯をあらかじめためておくタンクのことです。
給湯器(ボイラー)で作られたお湯を一時的に貯めておくことで、複数の場所で同時にお湯を使っても安定して供給できる役割があります。

マンションや福祉施設、病院などでは大量のお湯を使うため、こうした貯湯槽が設置されています。

① 水質変化・スケール付着(最も多い)

何が起きているか

・電極(アノード)にカルシウムなどが付着(スケール)
・水の導電率が低下

👉 電流が流れにくくなる
👉 同じ設定でも防食不足になる

② 電極(アノード)の劣化

・表面に皮膜・汚れ
・消耗による性能低下

👉 電流供給能力が低下
👉 防食不足表示へ

③ 配線・接触不良

・端子の緩み
・腐食
・ケーブル劣化

👉 抵抗が増えて電流が流れない

④ タンク内の状態変化

・タンク内壁(ライニング)劣化
・金属露出面の増加

👉 必要な防食電流が増加
👉 現状の設定では不足

⑤ 温度・使用状況の変化

・冬季 → 電気伝導率低下
・使用頻度増 → 水入替増加

👉 条件変化でバランスが崩れる

防食不足表示の正体

これは👇

👉 装置能力に対して負荷が増えている状態

つまり

・水質悪化
・電極劣化
・接触不良

のいずれかが疑われます。

対処方法

① まずは調整

・電流調整ツマミを少しずつ上げる
・「適(緑)」で止める

当施設の場合は、ツマミを2段階上げることで緑ランプに変わりました。
古い設備のため電極が劣化していたのかもしれません。

② 改善しない場合

早めにメーカーへ連絡し、点検や修理を依頼しましょう。

過防食のリスク

電流をかけすぎると、

・塗装が剥がれる
・水素発生
・腐食が逆に進む

👉 最適は常に「適」

まとめ

・「防食不足」は故障ではなかった
・多くは水質・経年変化が原因
・調整だけでなく原因確認が重要

※本記事は実際の現場経験をもとにした一例です。
設備仕様やメーカーにより動作や対応方法は異なるため、実施にあたっては必ず専門業者またはメーカーへ確認してください。

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この記事を書いた人

ぴろりんです。

社会福祉法人でIT・設備管理・経理などを担当しています。
興味の幅が広いので、資格取得の勉強方法、DIY、
その他皆さんにお役に立てる情報を紹介していきます。

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